2012年07月26日

灼熱のもとのジュリアンにアリサと名付けてみたり



ジュリアンというのは、花の品名で、寒い時もよく花を咲かせるので、冬にどこの花屋さんでも店頭で売られているものです。

julian-1.jpeg

▲ 冬になると一山いくらで売られている身近な花です。


寒さに強い反面、暑さに弱く、栽培のサイトなどの説明を借りると、


> 低温に強い反面、夏の暑さには非常に弱く、梅雨頃にはほとんどの株を枯らしてしまいます。


という植物です。

ロシアと中東を結ぶあたりのコーカサスという高地が原産らしく、「涼しい地方の高山の中の花」としての血筋を持つ彼女たちにしてみれば、そりゃまあこんな日本のクソ暑い関東あたりの夏など耐えられるものではないと思います。

なので、通年ですと、放置しておくと夏前にほとんど枯れます。


私もそんな感じでいたんですが、6月頃、他のジュリアンはすでに枯れてしまっていた頃、二株だけ「生きて」いたんです。しかも、そのうちのひとつは、暑さに弱いはずなのに、花さえつけようとしている。

私は「仁義なき戦い」の菅原文太風に「やれるもんならやってみやがれ!」と呟き、動向を見守っていたんですが、7月に入り気温もどんどん上がってきました。

多分、ジュリアンの「完全死亡気温」は30度以内だと思います。

実際には25度にもなると弱ってきて、放っておくと枯れますので、暑さには相当弱いものです。


そのうち、関東の日中の気温も「35度」とか論外度を増していき、さすがに、「やれるもんなら・・・」とも言えず、涼しそうなところを移動させてやったりしているのですが、次第に「灼熱下で耐える」ということにもやや慣れてきたようで、日中はシナッと弱っていますが、今のところ灼熱下で生きています。


「死ぬ時は楽に死んでいいんだからね」


と言いつつも彼女たちは今のことろは死にません。


とはいえ、しばらく続くとみられる猛暑の中、何日くらい彼女たちは生きられるのかなあと思っています。

そういえぱ、 In Deep の最近の記事で少しふれた「アリサ」。

本当はこのことを書きたいんですが、本気で書くと長くなるんですよ。
なのでちょっとだけ。


まず、もともとは私はシャオユウという架空の格闘少女に、この7年間魅せられ続けています。

それはどんどん発展させると、ストーリーのある格闘の歴史、つまり、プロレスや相撲といったものから、「人間の温情の歴史」といったものにまでに至る話となってしまいますが、そのあたりは省略します。

いずれにしても、私は最近、そのシャオユウ が「アリサ・ボスコノビッチ」というロボット少女と戦う CG の格闘シーンに感銘を受けたのです。私にとって、この数年、シャオユウという存在は「最高の人間存在」(女性という意味ではなく、人間)だったんですが、それを再確認した感じも少しあります。


そのアリサ vs シャオユウの対戦。

xiao-01.jpg


下の動画は映画のシーンだそうですが、実は私は下の映画も漫画も、そして、彼女たちがキャラである「鉄拳」のゲームをやったこともないし、何も見たこともないのです。ほとんど想像だけでシャオは存在しているのですが、シャオは映画でも私の想像通りだったのです。




参考までに、私が歴代の「格闘」の中で今に至るまで最も感動した戦いは、 2001年に米国のプロレス団体 WWF のキングオブザリングというイベントで行われた試合です。

WWF (現 WWE)の試合にはすべて綿密な脚本があります。
その「脚本通りに進むだけ」の中になぜ私などは涙を流していたのか。

それが私の「感動の源泉」とも結びつくことなんですが、これを書き始めると私の生きている意味のほとんどに繋がってしまうので、むしろ書くのは無理っぽいです。


「格闘が人を喜ばせてくれた時代」というのは、ちょうどその 2001年頃に終わりを迎えます。

私はかつて相撲も好きでしたが、たとえば、1996年の「舞の海 vs 小錦」戦などを見ると、今見ても、どうして、その頃は、相撲が愛されたのかがよくわかります。

それはやっているほうが「愛されようとしてやっていた」から。

プロレスもそうなんですが、「それだけ」を基本として存在していたものでした。


「どうやって、あいつら(観客)を喜ばせてやろうか」


という部分が非常に強くありました。

それは特に、日本で生まれた「思想」でした。


でも、近年、誰が強いとかガチとか八百長とか下らない概念が本気で表に出始めて格闘は死んだわけですが、そういう「ガチ論」を言い出したのは格闘をする本人たちではなく、メディア=インテリでした。

「ガチの勝ち負け」なんて学歴と戦争だけで終わらせておけばいいのに、学歴と階級だけが頼りのインテリたちは格闘のフィールドにまでその概念を持ち込んでしまった。

そして、ぜんぶ「おもしろさは消えた」というのが現状です。


この世には勝ち負けなんて概念はもともと存在しないのに。
まったく存在しないのに。


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posted by noffy at 23:31 | 雑記

2012年07月15日

夏の芽は無機質と共存できるか



今日は写真を載せたくて書いています。
最初にその写真を貼っておきます。

これがすげえのですよ。


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これが何かということをご説明いたしますとですね。

今日、ベランダの大掃除をしたのです。

うちには角部屋にふたつベランダがあって、そのうちのひとつが「植物スペース」として私に「使用可」とされているのですが、春以来、植物を置くための台などをいろいろ置いてあって、それを掃除のために全部撤去したのですよ。全撤去は数ヶ月ぶりです。

そして、上に写っているのは、ベランダの外側の下のコンクリート部分なんです。

置き台などに隠れていて、何ヶ月も目にしたことのないスペースなんですが、この「単なるコンクリート」の割れ目から「植物の芽」が出ているのでした。下に土も何もない単なる壁で、隙間も数ミリでしょうか。

ここから植物が芽を出しているのを見て、さすがに驚いて写真を撮った次第です。

というか、こういう「割れ目」があることすら知らなかったです。


もっと接写すると、このような感じです。


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「うーむ・・・」

と私は考えました。

見た感じでは、これは「芽」というよりかなり成長しています。

少なくとも数日とかではなく、わりと長い期間ここで成長していたと思うのですが、しかし、「どうやって?」と思ったのです。

うちは三階ですので、この割れ目の下はやはりコンクリートでしょうし、雨が降ればそこに水は貯まったりするのかもしれないですが、この場所は太陽の光も真っ直ぐに当たる場所で、ここ最近の(関東の)日中だと水などすぐに干上がってしまうはず。


「どうやって生きてんだ?」


あるいは、種が発芽したのではなく、植物というものは、土に落ちた枝や葉っぱからも根が出て成長してくものも多いですので、その可能性も考えたのですが、しかし、この葉の形の植物はうちのベランダにはないのです。

そういえば、前回の記事で、ベランダのハイビスカスの写真を載せましたけれど、あの後ろのあたりです。

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これから本格的に夏に入って、今日あたりなんかも死ぬほど太陽の日差しが厳しかった関東。どこまでこの芽が生きていけるのかはわからないですが、まあ、見まもろうとは思います。

もしかしたら、このまま大きく成長してタイのアユタヤの仏像を飲み込んだ大木のように、このマンションを飲み込むかもしれないですしね。

こんなマンションはいくら壊してもいいからね

と植物に言ったのでした。

この隙間を拡大していけば、「植物ひとつ」でマンションごと崩壊させれられるかもしれない。
頑張れ植物(何を期待しているのだ)。


関係ないですが、植物といえば、最近は日中の日差しは植物にはキツすぎるので、朝と昼で場所を移動させている植物の数が多く、南と北を行ったり来たりしていて、なかなか疲れますが、今日もそういうことをやっていると、奥さんに、

「なんか盆栽っぽいのが多くなってる」

と言われて、

「可憐な植物たちになんということを!」

と憤慨しつつも、しかし見てみると、確かにちょっと盆栽っぽいのが多い感じもする。


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▲ 1年くらい前に 100円ショップで買ったコンシンネという観葉植物を植え替えたもの。大きそうに見えますが、幅15センチくらいです。うちの観葉植物は 100円ショップあがりが多いです。100円ショップの植物でも、1年くらいかけて自分の家の四季の環境に慣れさせると強く美しく成長します。コツはやはり「毎日さわる」ことかと。


「気づくと、盆栽の年齢か・・・」としみじみと日常の妄想に身を委ねる85歳(年とったな、おい)。


それにしても、突然、「論外」な暑さに見舞われている関東ですが、今のこの暑さは体感的に「表示上の気温より凶悪」な感じがします。なんか太陽の「熱の圧力」が半端じゃないです。

熱中症とか、そういうのにはかなりお気をつけください。


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posted by noffy at 23:00 | 雑記

2012年07月05日

7月5日に5個の花をつけたハイビスカス



なんか唐突に書いていますが、ちょっと感動したことがあったのですが、「花」の話なので In Deep に書くのもアレだし、と思って、ここに書きます。

今朝、ベランダを開けると、ハイビスカスが今年はじめて花をつけていました。

しかも、5個も1度に!


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うしろのふたつは見えにくいですが、全方向にむけて5個咲いています。

背丈の大きなハイビスカスなら5個くらい1度に開花することもあるでしょうけれど、ご覧の通り、それほど大きな株ではないし、これが今年最初の開花でしたので、「すげえ」と思って、写真を撮った次第でした。

ハイビスカスの赤はやっばり鮮烈で、しかも、昨年より花も大きいです。

このハイビスカスは一昨年に、以前住んでいた町の花屋さんで 200円とか300円とかで売られているものだったのですが、2度冬を越しています。

今年は越してきたこちらの冬がものすごく寒くて、2月頃には葉が全部落ちてしまいました。春までもたないだろうと思っていたのですが、非常に小さな葉の芽のような緑の存在があり、枯れてはいないようでした。しかし、春に再生するのかどうかはわからない面もありました。

それでも、やっぱりハイビスカスは強い。
きちんと咲いてくれました。

これは実は、 In Deep に春頃に書いた自分の翻訳記事のおかげでもあるんですよ。

驚異の植物の防衛力アップ法が米国の生物学者の研究により判明:その方法は「さわること」
 In Deep 2012年04月23日

これは、米国の大学で発表された「植物は人間にさわられると、ジャスモン酸エステルという分泌物が多く出る」というのをご紹介したものなのですが、このジャスモン酸エステルというのは、植物を強くして、そして、私は今年、自分で確かめたのですが、

虫がつかない

のです。


春はアブラムシとかやっぱり出るんですよ。

外の植物でも、ぜんぜんさわらないのもあったのですが、あるとき、ふと、「放置している植物にばかりムシがつく」ことに気づいて、それから「毎日」ぜんぶの植物をさわるようにしたら、虫がつかなくなった。

しかも、「育ち方が美しく」なるんです。

もちろん、植物の姿が美しいと感じるかどうかは人それぞれの価値観ですので、何ともいえないですが、乱れた感じにならないです。

これは植物を育てている方はお試しになれば、わりとすぐにわかると思います。
観葉植物などはとても見栄えが整います。


強くなるものはどんどん強くなります。
夏場だけの花として売られているニチニチソウは、うちのは3年目のがあります。

上のハイビスカスも春に小さな芽が出てからは、毎日さわっていました。



しかし、日記ってのもいいですね。

ふと「1年前何やってたっけ」と思い出すと、普通は全然思い出せないものなんですが、クレアで、昨年の今日、記事を書いていました。


真夜中のカウボーイ
 2011年07月05日

これを読んで、「ああ、夜中の吉祥寺の路上でビール飲んでた日だ!」と思い出したのでした。

日記もやはりたまに書こうかと思います。


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posted by noffy at 11:11 | 雑記