P-Model というバンドの平沢進のプロデュースでレコードデビューして、その後にリリースされた『 Rebel Street 』という日本のオムニバス・アルバムに収録された「ロンド(輪舞曲)」という曲が私は大好きで、今にいたるまで、たまに聴く大好き曲のひとつだったんです。曲は記事の最後にのせておきます。
バンドそのものはとっくになくなっていると思っていたのですね。
先日、ふとしたキッカケで、 Shampoo という音楽ユニットは残っていることを知ったのです。
それは元のメンバーふたりのうちのひとりの折茂昌美(オリモマサミ)さんという方がやってらっしゃるのですが、その彼女が、「現在、義足である」ということも知ったのでした。
All About の記事、
・楽器化した義足Leg TwoとShampoo
という記事によると、原因はわからないですが、オリモさんは、 2007年に右大腿部切断ということになってしまったらしく、生きるか死ぬかという時代を送った後に、少しずつ彼女は自分を取り戻していき、上のリンクのページにありますが、
> 自身の義足を楽器化したLeg Twoを装着して演奏
というところにまで行き着いたようです。

▲ 『 Blizzard Drive 』という Shampoo のアルバム。このジャケットにあるように、自分の義足を楽器化して演奏しているようです。私は未聴でしたので、探しましたら Amazon のこちら
33年ぶりに聴く Shampoo です。
現在はブログや、ツイッターを見る限り、お元気なようです。

▲ Shampoo のブログより、多分、現在のオリモマサミさん。
ちなみに、下の写真は今から30年以上前に出たレコードジャケットで、右の眼鏡の女性がオリモさんだと思います。

若くして、脚を失うというのは、本当にたいへんだと思いますけど、表現への欲求が強い人はそういうことさえも自分の進む道を妨げるものにはならないのだなあと、妙に感動しました。
というより、自分の脚を楽器にするという「世界で唯一無二の存在」にまでなることを選んだ。
でもまあ、このオリモさんなんかも、一種の「パンク」というフィールドのアーティストで居続けたわけで、私もそうですけれど、「精神的な意味でのパンクス」というのは、「外見的なものを内面的な部分で補強したい」と考えたりすることは事実かもしれません。
下の歌が30年間聴いている Shampoo の「ロンド」という曲です。
Shampoo (Japan) - ロンド / Rondo (1982)
私が若い頃に好きだった人の多くが、いわゆるメジャーではない方が多かったですので、現在、何をしているのかよくわからないような音楽家やアーティストが多いのですけれど、インターネット上に、ふいにその状況が出現して知ることができたりするのでした。
知ることができることががいいことかどうかは別としても。