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2015年06月22日

人はいつも目覚めていなければならない - ジョン・ライドンのカート・コバーンの自死に対しての強烈な糾弾を見て

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・小さな頃の病気の後遺症で、目に力を入れないと焦点が合わないジョン・ライドン。1980年代から最近までの顔の変遷。 birminghammailzetaboardsgloucestershire echo



パンクの始祖が誰だとかは別にして、世界中にパンクを拡大することに最も貢献したバンドのひとつがセックス・ピストルズであることは認めざるを得ないところだと思います。

1994年に自死したニルヴァーナのカート・コバーンは生前、セックス・ピストルズについて以下のように語っています。



カート・コバーン
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crank-in

ピストルズのアルバムは、俺が聴いたロックのレコードの中でも最高の出来だよ。
全く突然だったし、本当に簡潔なものだった。ピストルズが持っていた全てのハイプは正当なものさ。

あんなに本当のオリジナルなサウンドを俺たちは作り出していない。
俺たちは頑固で妥協はしないかもしれないけど、まあそれだけのことさ。
明らかに変形にすぎないんだ。 


(出典:NEVER MIND THE SEX PISTOLS




さて、このようにカート・コバーンからリスペストされていたピストルズのジョン・ライドンは、カート・コバーンの自死の後、コメントを求められて、カート・コバーンの死について下のように語っています



1994年頃のジョン・ライドン
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YouTube

生きていようが死のうがロクデナシはロクデナシなんだよ。
死ねばすべてが許されるってもんじゃないんだ。

交通事故か何かで不可避的に死んだならまだしも、奴には子供がいたんだぜ、まったく。

これから真っ白な心で世界に対峙し、成長していこうかっていう子供の気持ちにもなってみろってんだ!

なのに自分がもうこの世で生きていく自信が無いから自殺します、だ?
何が病める魂だ。

これほど身勝手で無責任で利己的な男が他にいるかってんだ! ったく。

しかもそういう奴を『自己のアートに殉死した悲劇の英雄』的ロマンティシズム・センチメンタリズムで捉えたがる連中もいるんだから、あきれてものも言えないね俺は。

カート・コバーンなんて自分の家族に対してさえ責任をもてなかったただのヘロイン中毒だったんだぜ。

それのどこが無垢で繊細なんだよ?

そういうものを自虐的美学なんて呼称でグラマライズしたがるのはドラッグ文化の最大の偽善性、白痴性と呼ぶしかないな。


(出典:NEVER MIND THE SEX PISTOLS




多分、カート・コバーンの死に対して、ここまで激しく罵ったミュージシャンは、おそらく、他にはいないと思います。

そして、

> 不可避的に死んだならまだしも、奴には子供がいたんだぜ。これから真っ白な心で世界に対峙し、成長していこうかっていう子供の気持ちにもなってみろってんだ!

という意見は正しいです。

この言葉を知ったのは最近ですが、

「やっぱり、ジョン・ライドンという人は流されないなあ」

と改めて思いました。


1960年代とか 1970年代のロックは、全体として、ドラッグ文化的な色彩が強く、そして、その時代のメジャーな数々のバンド、それはビートルズにしても、レッド・ツェッペリンなどにしても、実際にドラッグにまみれていました。

しかし、1970年代後半に世界を熱狂させたパンクの象徴的存在だったセックス・ピストルズは、途中加入したベーシストを除けば、おそらくは(あくまで、おそらくは)「クリーン」だったと思われます。

セックス・ピストルズには耽溺するのではなく、「いつも目覚めていなければならない理由」もあったようにも思います。

ビストルズの役割は、ライドン自身によりますと、

「俺たちの人生の大部分をサッチャー政権時代が占めており、それに目一杯抵抗することがピストルズの役目であり挑戦だった。自分たちでもそれなりに精一杯やったと思うよ」

と言っています。

興味を持って、ジョン・ライドン - Wikipedia を見てみましたら、ジョン・ライドンも、In Deep の記事に出てきます、13歳の少年、ジェイコブ・バーネットさんと同じく「強制的に学ぶことができなくなった年月」を持っていることがわかりました。

ジョン・ライドン - Wikipedia より

幼いころに髄膜炎を患い、半年近く生死の淵を彷徨い、その後遺症で退院した時は“cat(猫)”の綴りや両親の顔すら忘れている記憶喪失の状態で、それが原因で小学生のころはいじめられっ子であった。

何もかも一からやり直しの状態であったが、母親の熱心な教育のおかげで人並み以上のレベルまで取り戻すことができた。彼はこの病気の過去を「“ロットン”への道を歩み始める第一歩」と語っている。

知らなかったですが、彼の猫背と人をにらみつけるあの「目つき」は、その病気の後遺症だったようです。 Wikipedia には以下のようにあります。

彼の猫背は幼いころのにうった脊髄注射の影響で、睨み付けるような目つきはそうしないと焦点が合わないためであり、髄膜炎の後遺症である。

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GIPHY


少年時代の病気で、ライドンは、何から何まで「いったん頭の中から消えた」ようです。

そして、ジョン・ライドンは、私生活では 30年以上、ひとりの奥さんと暮らしているという、そういう面を持つ人で、カート・コバーンへのあのような「糾弾」を見ていると、子ども好きなのかもしれません。

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▲ 年代不明ながら、少なくともかなり若い時のジョン・ライドン。子どもの観客に歌わせているようです。 davidabbruzzese


いろいろと昔のニュースを探しますと、2010年に、ジョン・ライドンは、継娘を病気で亡くしているというようなことも知りました( Daily Mail )。

まあ、そんなジョン・ライドンですが、今なお、どんどん巨大になっています。

特に体が。

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▲ 2013年7月のコンサートでのジョン・ライドン。Starpulse より。


体の大きな匠という意味で、巨匠という敬称が似合うようになってきているようです。


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posted by noffy at 19:20 | 現世人類としての最期に