これは、やや強迫観念の強いような感じの神経症やパニック障害の人に試してほしいと思うことなのですが、シュタイナーの本の中に、「自分の行動を、他者からの視点として客観的に見ること」のようなこと(ちゃんとは説明できていないので)が書かれてあったんですね。
以前、私は「ペアである自分」というタイトルの記事を書いていたことがあります。
その時の私は、「もうひとりの自分」は、作家の埴谷雄高さんと同じように、「対極の宇宙」、あるいは「自分の中」にあるものだと思っていたんですが、そうではなく、「すぐ隣か正面かすぐ後ろにいる」というような、きわめて日常的な存在として「ペアである自分」を認識すると、ずいぶんと気分が楽になることに気づきました。
別に難しい話じゃなくて、
・前から(でも後ろからでも上からでもいいですが)もうひとりの私が、私の行動をすべて見ている
とぼんやりと考えるだけなんです。
大体、私のような不安神経症の人は、「ここで変な発作になるのではないか」とか、「ここで倒れて死んじゃうんじゃないか」とかヘンな不安にいきなりかられる人が多いもので、そこでその安心材料として、
・もうひとりの自分が自分自身を見ている
と思ってみるのですね。
いつもじゃなくて、たまにふと思った時とか、あるいは不安になった時とか。
ペアの自分(もうひとりのほう)にはヒーラーの力なんてないかもしれないですけれど、それは関係ないこと。最も自分のことを知っている人が客観的に自分を見ていると思うと、感情にも行動にも影響があるものかもしれません。
これは自分で実感しました。
ものすごく気が楽になります。
というわけで、なんとなく、また最近見つけたお気に入りのインド系アンビエント音楽でも貼っておきます。
ところで、ですね。
インドの歌は歌自体はとてもいいものも多いのですよ。
ところが、プロモビデオを見ると、踊るわ、跳ねるわ、男女はイチャつくわで、何だかせっかくのいい歌がお笑いのような世界になってしまうのですね。
インドでは映画も音楽も、
・歌
・踊り
・恋
の3つがないと「絶対にダメ」という掟はガチガチのようです。
下の歌なんて、その代表的なものかもしれません。
歌だけを聴くと、落ち着くいい歌なんですけどねえ。
Kalvare - Raavanan
「もう踊らなくてもいいんだよ」と言ってあげられる時代が来るといいのですが。
ちなみに、これもどうでもいことですが、 Google には、ユーザーが入力している検索キーワードの候補を表示してくれる「グーグル・サジェスト」という便利な機能があって、つまり、そこまで入力した言葉から「こんな検索をしている人が多い」というものが表示されるんです。そういう機能のある Google に、
「インド系」
と検索欄に入力した時点でいつでも下のように出ます。

最初に出るのはいつも「インド系彼氏にやめてほしいこと」。
(笑)
「そんなにこんな言葉がよく検索されているのかよ」と思い、その言葉で検索してみると、78万件もヒットした上に、「インド系彼氏にやめてほしいこと - まとめブログ」というものまであり、奥が深い日本とインドの関係です。