> 空虚なロジックと無意味なレトリックの垂れ流しだが、独特の美意識に貫かれた流麗な文体が読む者の心を捉えて離さない。
という部分がありますが、今ひとつわからない面もあると思ったのですね。「空虚なロジックと無意味なレトリック」とはどんなものかということが。
たとえば、具体的には、山崎春美の書く歌詞などにもそれは端的にあらわれていると思います。
下の歌詞は、1984年頃に、関西の自主制作レーベルから出たオムニバスアルバムに収録されている「歌に身を切られる」という歌の歌詞です。
「空虚なロジックと無意味なレトリック」ということの具体的な部分がほんの少しおわかりになるのではないかなあと。

どうでもいいですけど、私はこの曲が好きで、学生の頃よく聞いていたものです。
貼っておきます。
映像はまったく関係ないものです。
山崎春美 - 歌に身を切られる(1984年)
この歌詞の、
毎日がはるかに夢のようだ
未来は絶望的だ
という否定でも肯定でもない気分というのは、若い時の私の気分とリンクします。
毎日毎日がまるで夢のようなのに、未来は絶望的だと確信している。
トシをとった今は、その「毎日が夢のようだ」という部分がなくなってしまい、後半の部分だけになってしまいました。
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