2013年01月12日

「億の神が地下水で眠っている」で始まる歌に救われて 28年目にその歌詞の全貌を知り


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相変わらず短い周期で「うつ」に見舞われるんですけれど、これは東京来てからずっとの話で、もともとなんですよ。

で、人生を振り返ると、いろいろな要素がありつつも私の場合は今の昔も最終的にはうつに対しては「音楽しか効かない」という面はあります。

東京にきた頃に最初にそれを実感したのが、1985年頃のことで、当時、「あぶらだこ」というバンドが出したアルバムを聴いた時のことだったんです。

そのアルバムを聴いている時だけ「うつ」が消えた。

でも、音は聴いていても「歌詞」なんて知らなかったんです。

当時のアンダーグラウンド系のパンクバンドなんてのは、アルバムに歌詞カードなどついているわけもなく、また、歌詞も聴き取れないのがほとんどでしたので、歌詞なんて気にしたことがなかったんですが、最近では当時の様々なアンダーグラウンド音楽の歌詞が、インターネット上に聴き取った形で掲載されていたりします。


上に書いた「1985年のアルバム」(このバンドは、アルバムにタイトルをつけないので、これはアルバムに木の写真が使われているので、通称として「木盤」と呼ばれています)の最初の曲の歌詞を最近発見したんです。

当時、21歳だった私が死ぬほど衝撃を受けて、興奮した曲でした。

その歌詞を読むと、実に最近の、つまり In Deep なども含めての「人類や生命はどのようにきて、そして、私たちはどうして生きているのか」ということに対しての「疑問の心情」(答えではない)がよく描かれている歌詞だと知ったのです。

それは下のような歌詞でした。「Farce (ファルス)」という歌です。


あだらだこ - Farce (1985年)

億の神が地下水で眠っている
虚栄の壁は囚人の壁画

あと僅かの純白な細胞
腐ってしまえば否定の否定

来る日も来る日も臭い夢ばかりさ
疲れた疲れた虚像に疲れた

こんなに生きても全々生き足らない
こんなにおかして おかしきれない

静めるんだ 静めるんだ
そこを過ぎればガラスの骸骨



まあ、歌そのものはそれなりにハードコアですので、お薦めするものではないですが、音楽を紹介する場合、まったく音楽自体を無視するのもよくないですので、 YouTube にアップされているそのアルバムの曲を貼っておきますが、聴く必要はないと思います。




本当に、21〜22歳の頃はこの曲とこのアルバムにどれだけ救われたか。

テレビの体育系の取材風にいえば、「元気をたくさんもらいました!」という感じだったんです。


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▲ 上の曲の「あぶらだこ」の当時のメンバー。コワそうに見えますけど、実際には、おとなしい感じの人たちでした。真ん中の人がボーカル。当時の私の憧れの人でした。



最近、このアルバムの他の曲の歌詞もたくさん見つけまして、その中で、もっとも「歌詞」として、「へえ」と感心した曲がありました。同じアルバムのパラノイアという曲で、下のような歌詞です。

あぶらだこ - パラノイア(1985年)

打ち砕かれたのは43回目の春
霧の中で遊ぶ7人の小人の山

救われたのはユダの紙切れ1つ
黄泉の国からプランクトンの嵐

気がつかなかったのは後から4つ眼が
ふたつとも遠くを見る冷たい血管の中まで

ただ うろたえる
ただ うろたえる
忘れかけたのは
ただ うろたえる



ここに出てくるキーワード・・・「7人の小人の山」「ユダの紙切れ1つ」「黄泉の国からプランクトンの嵐」「後から4つ眼が」「43回目の春」・・・。どれもが今のほうが心に響くのです。


28年間も知っていた曲なのに、こんな歌詞だと知ったのはつい最近のこと。

In Deep の記事じゃないですが、「太陽系を周回する7人の天使」とか、「ゾンビ DNA が地球に生命をもたらす」とかそういうことを想起させたりします。

あんまりにも感激したんで、こちらは私が歌詞つきでアップしました。

In Deep の2012年12月のシリウスの記事の映像を転用させていただきました(笑)。





また、上のシリウスの映像を使ったのには理由もありまして、この1985年のアルバムのラストの曲の「翌日」という歌の歌詞は、



青い太陽は、どこにでもいるし

宇宙のように生きたいと思うし



だけなんです。

映像を見る限り、シリウスの周囲には青い太陽がいっぱい。


当時、私たちは、


「青い太陽なんてないよね」


と言っていましたが、青い太陽はたくさんあることを最近知りました。

しかもどこにでも。


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posted by noffy at 00:02 | 23 to 24