2012年12月23日

2012年12月21日に彼が示した「パワフルな無能の人になる夢」

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黒に侵入しようとする光


先日書きました「夢の女の子の記事」で、浴衣姿か死人かもしれないような女の子に「夢の中でキスをされた」という夢の話を書いたんですけれど、あのことを思い出していて、ふと、私の好きな「ドリームソング」という Ministry というバンドの曲を思い出しました。

ずいぶんと昔ですが、クレアの「ねえ、あなたは天使を信じる? - まさか!」というタイトルの記事に歌詞を載せたことがありました。

悪魔の声で始まる歌で、翻訳しますと、男の声で、


真実はとても黒い。
もう一度言う。
これは「メッセージ」だ。
我々の理由の道理だ。

我々の貴重な「とき」のために道を譲れ。
ずっとそうだったように。

光が俺を包むので、それを俺は押さえつける。
光は俺を引き入れようとする。
でも、すでに俺は「そこ」にいるのだ。



から始まり、その後、女性の声が始まります。
そこを動画にしてみました。





というように、最後は、


ねえ、あなたは天使を信じる?


と女性は悪魔に聞いて、「信じない」と答えられています。


このフレーズを思い出して、なんとなくあの日の「白い女の子」の夢を思い出したりしていました。

上に出てくる悪魔の「真実はとても黒い」という単語。


これはどういうことかというと、黒にこそ「光」が入る余地があるわけなんですよ。

夢のあの女の子は白かった。
つまり、あの女の子が光なら・・・「オレは黒いのだ」と。



まあ、夢は夢だなあと納得する次第でした。


ところで、2012年12月21日が過ぎていったわけですが、ちょうどその日の夕飯の時に、子どもと話していた会話でいろいろと気づくことなどがあり、その時書こうと思ったのですが、なんかそういう雰囲気でもなかったので、今ちょっと書かせていただきます。彼の目標が意外にワイルドであることを(苦笑)。




パワフルな無能の人になる夢


私と子どもと奥さんとの会話です。

奥さんが子どもに、「将来の夢は何?」と聞いたところから始まったものでした。


子ども 「石を集める」
わたし 「こう・・・何だか地味な夢だね」
奥さん 「石を集めてどうするの?」
子ども 「石を燃やすの」
わたし 「石は燃えないぞ」
子ども 「集めた石を丸く囲んでその中でたき火をするんだよ」
わたし 「どうして、たき火するの?」
子ども 「釣った魚を焼いて食べようかと」
わたし 「ほー、どんな魚を釣りたいの?」
子ども 「うーん・・・サメとか」


最初は、つげ義春の「無能の人」のような話だったのが、次第に話がワイルドになっていっています。

うちの子はまだ7歳で釣りをしたことはありません。


わたし 「サメを釣るのは大変だよ」
子ども 「サメのエサって何?」
わたし 「魚とか肉とか・・・あとサメは人間も食べる」
子ども 「人も食べちゃうの?」
わたし 「たまにね」
子ども 「お年玉もらったら、サメのエサを買おうかなあ」
わたし 「お年玉でそういうものを買おうとする子どもは珍しいと思うぞ」
子ども 「そうかあ・・・サメは人も食べちゃうのかあ。クマは?」
わたし 「クマ?」
子ども 「サメってクマも食べるかな」
わたし 「今度、詳しい人にきいておく」


なんだかよくわからない話ではあるのですが、そういうワイルドな考えを持っているのだなあ、と思いました。

どっちかというと、うちの子どもはつげ義春の漫画に出てくる人物のほうが性格的には近いかなあ、と思っていたのですが、そうでもないようです。


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▲ つげ義春「ねじ式」より。メメクラゲというものに腕を刺されて病院を探すけれど、その町には眼科しかなくて困っている主人公。



しかし彼はどうも上のほうではなく、むしろ下のほうを目指しているらしいのでした。

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▲ スティーブン・スピルバーグ監督の出世作『ジョーズ』(1975年)より。


実は、最近、スティーブン・スピルバーグの映画の多くを見直しています。

理由は、以前、 In Deep の「DNA は永遠不滅ではなかった」という記事で、余談としてふれましたが、スピルバーグ監督がディスクレシア(読み書きに関しての学習障害)だったということがわかって以来、最近、「文字を理解しない(しづらい)人の視覚世界のすばらしさ」というものを実感している感じがあります。

考えれば、「未知との遭遇」なんてのも、あんなの普通の人だと作れるわけがない。

あれを映画館で見たのは中学生の時でしたが、巨大 UFO の姿とその音に何が何だかわからない「この世にいないような感覚」を受けたことを覚えています。

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▲ スティーブン・スピルバーグ『未知との遭遇』(1977年)より。


というわけで、年末が近いせいか、次々といろいろな方向に妙な話のズレ方をしていってしまってすみません。


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posted by noffy at 20:22 | 23 to 24