最近、In Deep では太陽と4と「ア」などの関わりを書いていましたが(「地球は太陽そのもので、その太陽は4であり、かつ日本語の始まりを示すものかもしれない」という記事など)、どうして「4」が中心である太陽を示して、そして、日本語では「し(死)」と読むようになったのかなあというようなことを思っていました。
昨日、道を歩いていた時、翻然と、
「そんなの当たり前じゃん」
と心の中に声が響き渡るのでした。
これは私たち人間が最も何を気にして生きているかということを考えるとわかります。
私たちがいつも気にしていることが「人生の中心」であるはずです。
それは「死」です。
自分のことでも他人のことでも、「死」が最大の懸念であり「生」の対極であるはずです。対極というのは、それを考える私たちはすべからく「生きている」から、生の対極は唯一、「死」となるはずです。
「死」を一度も気にしたことがないという人は、そりゃいるかもしれないですが少ないでしょう。たとえば、レストランでご飯を食べていて、隣に座っている人が突然倒れて死んでしまった場合に、「そんなこと気にすることもない」とか、自分の親や恋人などが目の前で突然死んでしまった時に、「そんなの気づきもしなかった」とか、そういう人は少ないでしょう。
まして、自分が「あなたは病気であと3ヶ月で死にます」と言われて、「そんなこと気にすることもない」という人も少ない気がします(いるでしょうけれど)。
私たち人間の日常の意識の中心にあるのは、他のすべてを越えて「死」です。
仕事を頑張ったり、お金を儲けたり保険に入ったり、いろいろなすべてはそこに通じるはずです。
あるいは多くの宗教や、あるいは、禅僧などが厳しい修行の「果て」に見ているものは何でしょうか。
「死」です。生きて仏になろうとすること、あるいは死を恐れること。
すべてが人間の意識と文化の最大の到達点にあるはずです。
「死」が私たちの意識と現実の中心だとすると、世界が7の数で構成されているとした場合、
1 2 3 4 5 6 7
と「4」が中心にあり、そこに太陽系の中心である太陽のマークが当てられていることにはある意味では当然なのかもしれません。
しかし、中心であるということは「死」は終わりではなく、文字通り「中心」ということにもなる可能性があります。では一体、世界は、あるいは宇宙は、あるいは人間は、「死を中心」にしてどのようになっているのか。
これは死後の世界とか幽霊とかそっちの話ではなく、
・死のほうが存在が大きいかもしれない
という話でもあります。
大アルカナに見る数字
先日、人に教えてもらって思い出したのですが、タロットにはメインの22枚のカードがあって、これには 0から21までの数字が当てられています。
その中の12番は「吊された男」というものです。

▲ 吊された男(12番)。
これはどんなバージョンのものでも、吊された男は脚を「4」に組んでいるのですが、どうして「4」なのかということは昔から議論されていました。
4はカバラにおいて物質世界を表すとされていますが、しかし、この吊された男の4の意味は別としても、タロットの構成を見ると、やはり世界は「7」からできていることがわかります。
どういう意味かというと、タロットの大アルカナは22枚なのに「1から22」ではなく、「0から21」となっています。そして、その21番目のカードは、この宇宙の完成を示す「世界」というカードで最後を飾ります。
つまり、タロットでは、777(7×3=21)で世界の完成を表していることが見てとれます。

▲ 世界(21番)。どのバージョンでも大体このようなイメージです。そして、「4隅」があります。
ちなみに、上の流れで見てみますと、タロットには「22」という概念はないです。
22は「0」ということになり、そこが始まり点。これは「21で世界は完成して 22から新しい世界が始まる」という意味でもあります。
ちなみに吊られた男の番号「12」は、444(4×3=12)です。
関係ない話になりますが、私がずっと引きずり続けている「23」という数字の異常性がここでも際立ちます。
タロットの世界には「23」だけ存在しないのです(24から先は概念的にほぼすべて永遠に存在するのに、です)。
あの世とかこの世とかではなく、「存在世界には23はあり得ない」と。
まあしかし、今はそんな数字を持つ私本人の話はどうでもいいです。なぜなら 23の数字を持つ私など、将来的には、現在の存在世界からはほぼ確実に「消滅する」はずです。なので、忘れてもらっていい存在です。
私は23という数字と共に宇宙の闇の中に消えていこうと思っています。
大アルカナ「皇帝」が消える日
タロットで4の数字を割り当てられているのは「皇帝」というカードです。

▲ 皇帝(4番)。
このカード、「男性性」とか「父権」、「統治」を表すもので、みずがめ座の今の時代とは「最も合わない」意味のカードですので、私個人は近いうちに「消える」と思っています(タロットがこの世に生まれた時代と太陽の歳差運動を考えても、今の時代に消えるのは妥当かもしれません。あるいは古い惑星の順行法則に従っているため、タロット自体が消える可能性も強いですが)。
語呂合わせでいえば、「4の皇帝の死」ですね。
皇帝カードの4には、「地・水・火・風」などの四大元素などが含まれているといわれますが、 「アデニン、グアニン、チミン、シトシン」の DNA の4種の概念も含まれていると思います。
生命の「4」です。
そして、いつになるかわかりませんが、「4」が皇帝カードから解き放たれた時に DNA から構成されるほぼすべての生命は別の意味を持ち、「4」(死)は今とは別の意味として理解されていくように感じます。
マイナスのイメージだけを持ち続ける「死」。
そのイメージが変わる日が人間社会の究極的な新しい意識の日だと思います。
皇帝・・・といえば、餃子の王将では、
「餃子をひとつ」
と注文すると、店員さんは、
「イーガー・コーテー」
と、皇帝の名前を口にしますが、この「コーテー」は、中国語で「鍋貼」で、つまり焼き餃子のことです。
私は「まさか・・・」と思って、「餃子の王将」の餃子の数を調べてみると、幸いなことに、4でも7でもない「6」でした(何を調べているのだ)。
タロットではこの「6」は「恋人」というカードで、アダムとイブ(あるいはイブとリリス)のイメージとも言われています。Wikipedia のアダムとイヴにある『創世記』の一節より。
母なる神よ。
あなたがいちばんはじめに名前を呼んだ被造物が存在しています。
神々の・・・・・・をそのうえに結びつけてください。
深海のかなたにある粘土の心をこねてください。
善良で気高いつくり手が粘土を厚くするでしょう。
あなたは手足をつくりだしてください。
下から2番目のラインなどは「善良で気高いつくり手が餃子の皮を厚くするでしょう」と言いかえると、人情味に溢れるいい文章にもなります。
なるほど、創世記か・・・(何が「なるほど」なんだよ)。
ところで、私は十代の時にタロットが好きでしたが、私がやっていたのは上のタロットで紹介した22枚をメインに使うものとは少し違うもので、古代エジプト(ケルト)での方式で 78枚すべてのカードを使う「十字法」と呼ばれるものでした。
しかし、思えば、ここでも「7と8」なんですね。
私はこの「7と8」との縁も深いです。
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