
▲ カシオペヤ座Aという天体。超新星爆発の残骸とされていますけど、「残骸」という言い方が申し訳ないほどきれいな七色。
前振り日記
知り合いから電話がかかってきました。
考えてみれば、「電話で人と話す」ということ自体も久しぶりな感じです。
私はふだんは携帯もメールもほとんど使わない人で、子ども関係の連絡で使うくらいです。先月は引っ越しがありましたので、それなりに通話に使いましたけれど、イベントや何もない月などは、ほぼ基本料だけで終わることもあります。
そんなわけで、かかってこないうちは「電話の存在も忘れてしまいそう」だったので、知人からの電話は助かります。
知人 「よー、オカさん。最近何してんの?」
わたし「大根ダイエット」
知人 「そういうことじゃなくて」
わたし「そういえば、ラ・ムーが離婚したんだよ」
知人 「誰だよ」
わたし「菊池桃子先生だよ」
知人 「ああ、ラ・ムーってあったね」
わたし「あったね、じゃないよ。あの時、先生は『これからは私のことを菊池桃子ではなく、ラ・ムーと呼んで下さい』って言ったんだよ」
知人 「ほお」
わたし「だから今でもオレはそれを守ってる」
知人 「みんなもうそれは忘れてるって」
わたし「だって、まだ解除の許可は下りてないはずだぞ」
知人 「神様の命令かよ」
わたし「それより重いよ」
知人 「そんなにすごいのかよ」
わたし「オレらの世代は菊池桃子先生を十戒先生と呼んでるんだよ」
知人 「どんな先生だよ」
わたし「彼女はモーセだよ」
知人 「ほとんど意味がわからないよ」
わたし「モーセと申せ、なーんちゃって」
知人 「・・・・・」
わたし「まあ、そんな感じだよ、近況は」
知人 「どんな感じだよ」
そんな感じで、なかなか人に言いたいことが伝わらない昨今ですが、用件としては、「去年の忘年会も今年の新年会もまだやってないけれど、それは決行するのや否や」というようなものでした。
引っ越しがあったり、体調も今ひとつだったりというのがあって、知り合いたちとも全然会っていません。
わたし「そもそも、1ヶ月くらい電車に乗ってないんだよね」
知人 「所沢でも出不精か・・・」
わたし「なんか倒れてから目まいがあってさ、電車に乗りたくないの」
知人 「それじゃ仕様がないか」
わたし「じゃあ、忘年会は夏頃までには検討して、今年の新年会は 2013年度あたりに延期しての開催を目指して」
知人 「小さな町のオリンピックかよ」
わたし「電話で人と話すのも久しぶりだよ」
知人 「隠遁してるなあ」
二十代の頃、そういう「誰とも会わない生活」の状態がズルズルと長引いて、気づくと1年半くらい、知り合いとは誰とも会っていないことがありました。その時は一人暮らしだったので、文字通り、誰とも会わない生活。
部屋に引きこもっていたわけではなく、毎日ずっと外にいました。大きな街とか名画座とかアングラゲーム屋とかで過ごしていました。それらの場所にはたくさん人がいても、みんな「一人」でしたので気楽でした。
当時は携帯もなかったし、家にいないと誰も連絡なんてつかないんですね。
すぐ「行方不明」になっちゃう。
周囲でもどんどん行方不明になっていく。
今もあの頃の気分を思い出して、わりと新鮮な感じです。
上にも書きましたけど、実際、目まいとか、あと「閉所恐怖」っぽい部分が最近強くて、電車とかそういう閉鎖空間に入ることに若干抵抗があって、しばらくあまり移動しなそうです。もともとが強迫神経気質バリバリですから、そう思ってしまった以上は、収まるまで時間を待つしかないですね。
さて、長い前置きとなりましたが、今日は In Deep で紹介しきれなかった写真を載せておこうと思います。
レインボーカラーの意味
以前、「宇宙の色と形: 様々な星雲や銀河」という記事で、最近の観測機器の発達によって、とても様々な色や形の宇宙の姿が見えるようになったということをご紹介したことがありました。
あのとき、その続きも書こうとしていたんですが、最近、地球環境関係などでいろいろなことが日々起きていまして、そちらを記事にしているうちにずいぶんと時間が経ってしまいました。時間が経ちすぎましたので、続編として In Deep に続きを書くのはあきらめたのですが、その内容は「レインボーの宇宙」でした。
どんなことかというと、最近の宇宙写真を眺めていると、「宇宙の中で七色(あるいは多彩な色)に光るもの」が以前と比べて、ものすごく多いことに気づくんです。

▲ In Deep の記事でもご紹介した NGC4038 という天体ですが、こちらは NASA のシュピッツァー望遠鏡でさらにきれいな色で撮影されたもの。
最近、「偉大なる生命の七つ目の光線」というものの存在を教えてもらったりしたんですが、私自身の理解はとぼしく、それがどんなものかは説明できないのですが、その「七色」には次のような意味があるのだそうです。
1つ目の光線は「赤」で、「リーダーシップ」
2つ目の光線は「ライトブルー」で、「教育」
3つ目の光線は「緑」で、「 哲学」
4つ目の光線は「黄」で、「芸術」
5つ目の光線は「藍」で、「科学」
6つ目の光線は「ピンク」で、「愛」
7つ目の光線は「紫」で、「儀式」
というような意味のような感じの概念が(宇宙には)あるのだそう。
でまあ、それぞれの色の意味はともかく、最近の天体観測での「色の多彩さ」には目を見張るものがありまして、それらの「七色の天体」をご紹介しておこうと思いました。
そして、その天体が放つ「色」によって、その天体の意味があらわされているのかもしれないなあ、とか思ったりした次第であります。
なお In Deep では天体の文字での説明もつけていましたが、ここでは名前と写真だけにさせていただきます。
理由としては、現在の多くの天体につけられている正体とか特性は、今の科学での推測の部分が大きく、どうも真実とは違う感じもいたしますので、見るだけのほうがいいことも多い気がします。ちなみに、美しく見えるものは、今の天体科学では「超新星爆発の残骸」と説明されるものが多いです。
それでは、ここからです。
・天体 W49B

・HH 49/60 (別名: 宇宙の竜巻)

・SN 1572 / ティコ超新星残骸

・オリオン座の V380 Ori 連星

・へびつかい座ロウ星の雲

・カシオペア座の星の形成域とされている場所/W5

・銀河群 アベル 2744

という感じで、キリがないのですが、「宇宙は現在、着色されている」という感じさえいたします。
なお、「地球のほうの七色」も結構あって、いろいろとありますので、それも次回あたりにご紹介します。雲とかオーロラとか虹が中心ですけれど。
あんまり関係ないですが、昨年おこなった公演で、劇中で「虹の彼方に」を流した場面があります。「虹の彼方に」は 1939年の米映画「オズの魔法使い」の中でジュディ・ガーランドが歌ったものですが、それをノイズ仕立てで私が編曲したものです。
あまり意味はないですが、貼っておきます。
虹の彼方に(そこも同じだけど)
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