2011年11月20日

病原菌とブルーノが教えてくれる『病気の実態』



熱で寝込みながら、頭の中で細菌と語っていたくだりです。
前半くだらなくて申し訳ないですが、後半、 In Deep の「16世紀にジョルダーノ・ブルーノが描いた宇宙の姿」という記事に出てきたジョルダーノ・ブルーノの著作からの抜粋が出てきます。

ブルーノは「宇宙のすべてはひとつ」だというような感じ(私がよく理解していないので)の説のようで、つまり、病気やその症状も、大地や宇宙と通じているものであるということを著作で言っています。





病原菌との対話 2011

登場人物

kin-bru-kindo.jpg

・左からブルーノ、オカ、キン。


わたし=私
そいつ =細菌


わたし 「君に質問がある」

そいつ 「ふむ。それは何だね?」

わたし 「ところで、私は君を何と呼べばよいのだろう」

そいつ 「君の知っている名でよい」

わたし 「私は君の名前は知らない。ある医者はマイコプラズマともいうし、あるいは私が長く付き合いのある緑膿菌や溶連菌といった者たちかもしれない。それでも、私は君に名前をつけるのをよそうと思う」

そいつ 「ふむ。では、あなたは私を何と呼ぼうというのか」

わたし 「キンと呼ぶ」

そいつ 「愛称はつかないだろうか。『ちゃん』などの」

わたし 「それでは欽ちゃんになってしまう」

そいつ 「ふむ。なら、愛称はいらない。・・・しかし、冠はどうだ?」

わたし 「冠とは何か?」

そいつ 「たとえば・・・遠山の・・・」

わたし 「よせ! 遠山の金さんを目指すのは」

そいつ 「ふむ。ならば、納得しよう。それで、質問とは何かね?」

わたし 「君たち細菌は・・・最近何してる?」

そいつ 「ダジャレ・・・そういう者にはこのように」

(熱が上がる)

わたし 「うわ・・・やめろ! わかった。ちゃんと質問する」

そいつ 「私の力を見く・・・見く・・・。こういう場合なんていうんだっけ?」

わたし 「ん?」

そいつ 「オレの力を甘く見るな、みたいな言い方」

わたし 「見くびらないほうがいい?」

そいつ 「ああ、それそれ。私の力を見くびるないほうがいいぞ」

わたし 「『ら』が『る』になってる」

そいつ 「見くばらないほうがいいぞ」

わたし 「今度は『び』が『ば』になってる」

そいつ 「畜生。こうしてやる・・・・・」

(熱が上がる)

わたし 「わああ! 逆ギレかよ! やめろ」

そいつ 「私の力を見くびるもよらず」

わたし 「記憶が後退しとるがな」

そいつ 「いらつく宿主だな」

わたし 「キンよ」

そいつ 「ふむ」

わたし 「あなたはなぜこの世に存在するのか?」

そいつ 「ふむ。いい質問だ。中世のジョルダーノ・ブルーノという人は16世紀の著作の中でこのように言っています」

わたし 「どのように言っているのですか」

そいつ 「諸元素の区別という概念に基本的な異議を申しつつ、そこで病気について以下のように述べています」


万物を包んでいる包括者はひとつであり、ひとつの大きな機構がこの広大な地域に撒き拡げられているのです。(中略)

相違なった諸部分が、岩、沼、川、泉、海、空、金属、洞窟、山、野原といったような合成物と所と姿を異にするさまざまの構成に従って、同じように秩序づけられていると考えられます。これらがその時々の気象状況に応じて、山、谷、洞穴、水、精気、火、などを作っているのです。

動物のなかにもいわゆる異質部分があって、骨、腸、静脈、動脈、肉、神経、肺、四肢、といったそれぞれの姿をもったもののさまざまな構成に従っています。

また同様に、炎症、丹毒、結石、めまい、発熱など無数の症状、体調は霧、雨、雪、炎熱、稲妻、雷、地震、風、海陸の嵐に対応するのです。

したがって、広く思われているように、土や山もまた生き物であるとするならば、これらはふつうの生物よりもいっそう多くのすぐれた理性をもった生き物に違いありません。

無限、宇宙および諸世界について』より。




わたし 「ふむ。まるで意味がわかりませぬ」

そいつ 「つまり、あなたは『症状』などと言って個別に語っているそのあなたの症状は自然の存在や現象と共鳴しており、また、それは突き詰めれば、すべてはひとつだと赤塚不二夫は言っているのです」

わたし 「人が違う」

そいつ 「ブルーノは言っているのです」

わたし 「では、わたしの現在の感染症も、地球の状態や自然の何かと連動しているとおっしゃるのですか?」

そいつ 「それは私にはわからない」

わたし 「うーむ、私の体を大地と考えると、私の大地は細菌で冒されているということなのでしょうか?」

そいつ 「それはわからない。私はしがないブルース歌手」

わたし 「何だか適当だな、おい」

そいつ 「私を見くぼ・・・」

わたし 「もうええわ、それは」






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posted by noffy at 21:02 | 地球と宇宙の生命