2011年08月31日

CNNが特集した「タイの奇妙な雑誌7選」



今日はちょっと息抜きの話題を。

米CNNのウェブサイト「CNN GO」にタイの奇妙な雑誌を紹介する記事が掲載されています。

どこの国でも本屋で雑誌を眺めるのが好きな私は、タイでもいろいろな雑誌を見ましたが(タイ語が読めないので、文字通り見るしかないのです)、グロ系の現場写真をたくさん載せた犯罪雑誌などが店、あとタイでは路上にも雑誌が売られていますが、そういう雑誌が道ばたに並んでいる光景はなかなか刺激的でしたが、下のような専門誌がたくさんあるということは知りませんでした。驚いた、というより笑いました。

特に「1」の宝くじ当選番号予想誌の「7月にタイ軍のヘリコプター3機が次々に墜落した事件。これが、3月に起きた事故で、兵士16人とカメラマン1人が死亡したことから、当選番号を316もしくは317と予想する」は苦笑しました。普通の国なら自分の国の軍隊の事故をこのように扱うとまず怒られるでしょうね。日本でも怒られるだろうなあ・・・。


でも、実際にはタイ人は全然穏やかな性格ではなく、基本的にとても短気に見えます。
なので、タイは殺人事件がとても多いです(率で日本の7倍から8倍)。
「怒る理由が他の国の人と違う」ということかもしれません。


それでも、やっぱりタイはいいなあ。
いろいろと。


CNN GOの記事をそのまま翻訳してご紹介します。




7 of Thailand's strangest magazines
CNN GO 2011.08.23

奇妙すぎるタイの7つの雑誌

タイでは、「本屋で本を眺める」ということ自体がいい体験になる。

タイでは毎週どんどんと新しい雑誌が創刊され、また同時に次々と消える。なので、公式な雑誌数の統計がなく、正確なところはわからないが、一般的には、タイには 800誌の雑誌があると推測される。

そして、約 60誌の海外雑誌のタイ語への翻訳版がある。
来月にはロンリープラネットのタイ語版が創刊され、タイでの雑誌創刊の勢いは年々増している。

そのように国際的になっていっているタイの出版界だが、海外勢が入り込めない「ニッチ」な世界がある。

それらをご紹介しよう。



1. 公営宝くじ当選番号ガイドブック

01Lottery.jpgタイ政府が発売するタイの宝くじは、番号を選ぶ形式(日本でのロト6のような感じのもの)だ。あなたがタイを旅行していて宝くじを当てようと思ったなら、この「宝くじガイドブック」を購入するのがいいかもしれない。

18ページからなる小さな雑誌で、値段は25バーツ(80円くらい)と、価格も安いものだが、専門家たちの知恵を結集して、「今週の宝くじの当たり番号」を検討している。

たとえば、最新号にはこのような記述がある。

「7月にタイ軍のヘリコプター3機が次々に墜落した事件。これが、3月に起きた事故で、兵士16人とカメラマン1人が死亡したことから、当選番号を316もしくは317と予想する」

とある。

このような怪しくも魅力的な雑誌だ。




2. 仏教ランド(お守りの専門誌)

02Amultets.jpgタイのセブンイレブンでよく売れている雑誌がある。それがこの「仏教ランド」だ。

仏教国のタイだが、これは、「高値で取引されるお守りの専門誌」だ。表紙に載っているものもそれらのお守りの一部で、雑誌の中にもたくさんの「お守りの広告」が掲載されている。

この雑誌は、60バーツ(180円)で、ページ数は56ページある。

実は、タイには女性誌よりも数多くのこれらの「お守りの専門誌」が存在する。





3. コウラウンの鳥かご専門誌

03Cages.jpgコウラウンというのはヒヨドリ科の鳥で、タイの南部ではその鳴き声が珍重されていて、コウラウンを飼育する家庭も多い。

そして、タイにはこの「コウラウンの鳥かごだけの専門誌」が存在する。

月刊誌で、価格は 120バーツ(360円)。
精巧な折などもある作りの雑誌だ。

多くはコウラウンの鳥かごの骨董品や貴重品などを写真で紹介しており、また、内容の中には「コウラウンの鳥かごを1から作るプロセス」を載せているページなどもあり、マニアックなものとなっている。

この雑誌には広告が比較的少なく、出版サイドは、この雑誌の売り上げだけで収益が成り立っていることを示している。




4. ルアーラバーマガジン(釣りのルアーの専門誌)

04Lurelover1.jpgこれぞ「ニッチ誌の見本」と言える素晴らしい雑誌だ。

釣りの雑誌はタイにも世界各地にも数多くあるが、この雑誌は「ルアー」だけに的を絞った雑誌だ。

85バーツ(250円)で、92ページものページ数を持つこの雑誌は、出版サイドがニッチな媒体を探し当てたことを示すように、よく売れている。

この雑誌を知るまで予想していなかったが、「ルアー専門誌」は少なくともタイには他にはないのである。この雑誌の中には「社説」もあり、もちろん、それも釣りとルアーの話だけで展開される。

釣りに興味があるにしろないにしろ、様々なルアーを知ることができる。





5. ファイティング・フィッシュ(闘魚の専門誌)

05Fighting_Fish.jpgこちらは「闘魚」の専門誌だ。

110ページという厚い雑誌だが、価格は 55バーツ(160円)とリーズナブルに押さえられている。内容は広告も多いが、この価格で運営できているということは、よく売れていることを示している。

内容の広告も闘魚に関連したものが多く、この国での闘魚の需要の多さというものを彷彿とさせる。




6. 闘鶏シティ(闘鶏の専門誌)

06Cock_Fighting1.jpg上のほうに挙げた「お守り」の雑誌はタイの雑誌の人気ジャンルのひとつで、どの雑誌もよく売れるが、タイでは「闘鶏」の雑誌も人気がある。

少なくとも、闘鶏の専門誌だけで 12誌以上ある。

写真の「闘鶏シティ」はその中のひとつだ。表紙を飾るニワトリは、8月にチャンピオンとなった鶏で、他の闘鶏雑誌の表紙もこのニワトリが飾っている。

この「闘鶏シティ」のページ数は 96ページにも及び、価格は 50バーツ(150円)。広告も闘鶏関係が多く、鶏そのものの売買広告から、闘鶏のための資材、器材などの広告がたくさん載せられている。

なお、タイでの闘鶏は 賞金が 100万バーツ(300万円)に達することもあり、人気の理由はこの莫大な優勝賞金にあると思われる。




7. ポリス・バラエティ(警察の活動紹介誌)

07Police_Variety.jpg「ポリス・バラエティ」は比較的新しく創刊された雑誌だが、月刊誌で 11番目の売り上げを誇っている人気雑誌だ。

これは、タイ警察の仕事の活動を国民に知らせる目的で作られたものだ。

内容を見ると、まるで警官のために出版されている専門誌のように見えるが、そうではなく、一般市民向けの雑誌だ。

価格は70バーツ(200円)で、発売部数は公表されていない。ページ数は 92ページだが、ページ数の多さを感じさせない雑誌だ。






(ここまで)


「3」の「コウラウンの鳥かご専門誌」のコウラウンという鳥ですが、このような鳥のようです。

kouralan.jpeg



ちなみに、私はタイに行くと、本屋とか雑誌のコーナーをよく見るんですが、「表紙と内容が全然違う」というものも多かったです。

いっとき日本でも有名になった「アチャーガム」という雑誌があって、昔のタイでは1番売れていた雑誌なんですが、こういう雑誌は、たとえば表紙はこんなんなんです。

achah.gif

アイドル誌か多少のお色気か・・・と思いますよね。

でも、開くと次々と「死体の写真」が出てくる。それがほとんどが警察が現場検証で写したものと同じようで、修正もしていないですから、エグいのです。血まみれだったりバラバラだったり。「タイの雑誌は世界で最高にグロい」と言われていたのはこのあたりに原因があります。


そういえば、先日、友人たちと飲んでいた時に、そのうちのひとりが「タイ人の女性たちとタイの田舎を旅する」ということを言っていて、いいなあと。

色気のある話ではなく、その友人というのは以前こちらの記事の冒頭に出てきたSくんという人で、昔、私とタイによく行っていた人です。その旅行は、Sくんの奥さんを含めた大勢で、来年の春にタイの東北のほうに行くのだそうです。

タイの田舎をゆっくり行く旅だと2週間くらいはかかりそうで、子どもの世話もあり、お金もない私に行けるわけもなし・・・。

いいなあ。
タグ:タイ王国


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posted by noffy at 12:39 | 雑記