人類の未来: 他の記事
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いろんな意味で、精神的にあまり調子が良くないんですが、昨日から今日にかけていろいろなことが思い出されたので書いておこうと思います。
今書いていることに関しては、「実は誰も興味なんてないことなのだろうなあ」と正直思ってしまうこのシリーズですが(抽象論を書いていると思われやすい気がするのです)、これを書く際の衝動はいつもとても強く、その衝動と努力の意味が自分でもよくわからないですが、昨晩も何度も何度も夢で起こされて、なんだか疲れてきたので、早く書き上げてシリーズ終わらせたいです。
とはいえ、先の展開はまったく考えていないので、思い立たないと次に進めないのですが・・・。
今日書くことは、人類の創造神が「男性を作った理由」についてです。
中国古代神話では「人類が滅亡しないための生殖のため」とされていますが、それは間違いだと思われます。生殖は二次的な、あるいは橋渡し的な話であって、少なくともこの地球に男性が作られた理由は他にあります。
これに関連した過去記事として、 In Deep とクレアの次あたりの記事を挙げておきます。
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・数百万年前に地球上で人類を拡散させたのは女性 (In Deep 2011年06月04日)
・地球の「僕」 (クレアなひととき 2011年05月21日)
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女性の意味
前2回の記事で書いた内容の基本は、人類の男性だけが持つ「Y染色体の意味と将来」を考えるところにありました。
女性の X染色体はその構造上、多少の毀損はありつつもも、この何億年もの歴史の中であまり変化せずに進んできて、そして、今後もほぼ永久的であるわけで、永久であるということは「進化の余地がない」ということになると思われます。
そして、中国古代神話や、あるいは多くの世界の神話に出てくる人類を創造した神が「女性」だということ(そして、その人を似せて人類を作ったということ)を照らし合わせると、かなり直接的に「女性とは何か」ということがわかる感じがします。
これはこの1年半くらいの間、私自身が「どうして女性が自分の目にはこのように美しく映るのだろう?」ということへのささやかな答えの一部にもなりそうですが、
・未来永劫で
・最初の神様と同じ
これが意味するところは、すなわち「完ぺきな存在」という概念です。
間違いないと思います。
「完ぺき」ということは宇宙にそれ以上の存在はないということと同じ意味だと思われます。
私は震災後、 In Deep で「宇宙が望んだ完ぺきな存在としての人類」ということを書いていました。3月のこの「アカシックレコードからの脱却と独立を果たした奇跡の生命」という記事あたりからの一連の記事に散見されます。
そして、上の記事に、
・あらゆる生命が人類に憧れ、人類を尊敬している
と書きました。
しかし、これは現時点では違うことに気付いたのです。
正しくは「人類」ではなく「女性」だったことに気付いたということになります。
現時点で、この宇宙での完ぺきな存在というのは「人類の女性」であったわけで、それは、染色体の構造、DNA に刻まれた仕組、そして、「ヌーワそのもの」の存在を考えると明確なことに感じます。
では・・・。
完ぺきである存在の女性が造られたのに、なぜ、それだけで地球を構成しようとしなかったのか。
もう完成された存在があるのに、そこに同時に「完成していない男性(Y染色体という意味)」を置いたのか。
男女を造った意味が「生殖にある」とする意味は古代神話を書いた人などによる後付けのはずです。
その本当の意味は、「完ぺき」という言葉の意味を見てみると、はっきりする気がします。辞書でのその意味。
(意味)完全で欠けたところがないこと。
そして、文明は何から生まれるのかという事実。
文明は「欲求」から生まれます。
欲求があるとということは、「この世にない」か、あるいは「まだ改善する余地がある」ということです。
つまり、文明は「不完全」からしか生まれないということです。
完ぺきな存在である者に文明を作り出すことは向かない。
今の地球の現実に目を向けてみます。
現在までの近代文明や現代文明、あるいは医学などの発展に最大に寄与した地球的イベントは何だったか(答えは「戦争」)。そして、現在の世界のあらゆるジャンルの芸術家の性別はどちらが圧倒的か。
太陽黒点最大期に何が起き続けてきたか(答えは「大戦争」と「大革命」)。
それらは男性と女性、どちらが主導したものであったか。
創造神ヌーワは男性に「地球で文明を作り出すこと」を託した。
そして・・・男性は「僕」(下僕と同義)だから、完ぺきな存在の隣でそれらを成し遂げられる。
しかし、男性はそれ以外のこと、つまり文明のこと以外のことは考えない。人命のことさえ二の次。
そして、 In Deep の「数百万年前に地球上で人類を拡散させたのは女性」の記事にあるように、女性はそれを世界中に拡大させる役割を持った。
アウストラロピテクス後の 200万年間でそれはずいぶんと達成されてきたのではないでしょうか。第二次大戦後、比較的世界的な大戦争が起きていないのは、ある程度、文明が飽和してきたことを意味しているようにも思います(太陽黒点最大期だし起きるかもしれないですが)。
ただ、「文明の頂点がどこなのか」というのは私にはわかりません。
しかし、その「文明の頂点」だと思われる時が来た時に、男性は今の男性の役割を終えるのだと思います。
これらのことについてはまだ書くべきことがあるのだと思うのですが、冒頭に書いたように、基本的に(精神的な)調子が良くないので、このあたりまでにしておきます。
ちなみに、「男性が今の男性の役割を終えた」後ですが、どうなるのはわかりませんが、Y染色体の進化という考え方の他に、中国古代神話の「地球を造った神様」の「盤古の任務が終わった後にしたこと」があります。
・中国の天地創造神話 - 盤古 (2011年05月30日)
上の記事からの抜粋です。
ここにおいて、盤古は彼の任務を達成した。任務を終了した彼の体は、太陽になり、月になり、星になり、山になり、川になり、そして、植物となった。このように、盤古は自分の体のすべてを地球の人間のために献身的に捧げた。
この盤古の最期の姿と照らし合わせていく上で、「ボネリムシ」という存在を思い浮かべます。これは、男性が女性より異常に小さく、オスはメスの数百分の1以下のサイズしかないことで有名な海中の生物ですが、このボネリムシの生態で最も驚くべきはその「性決定(生まれる時に男性か女性かを決めるシステム)」の方式で、「子どもが大人のメスにくっついた場合にオスになる」という性決定システムを持った生物です。
今度「ボネリムシの一生」について書くかもしれません。

▲ ボネリムシ。海のなんじゃこりゃ?より。オスの体積はメスの数百万分の1とも言われています。
私のほうも気分が少し回復するといいのですが、この時期は難しいです。
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