2010年08月12日

保存版:スーパーバクテリアの登場

今朝、ニュース読んでましたら、ロイター US 版に英国のカーディフ大学の名前が出てきたんです。カーディフ大学は、このクレアに何度も出てきた、フレッド・ホイル博士や、チャンドラ・ウィクラマンシゲ博士がいた大学です。

このおふたりは、埴谷雄高さんや、西荻窪の英雄である東海林さだおさんと並んで、私の心の師とも言える人ですが、そのカーディフ大学の研究者が「何の薬も効かない新しい細菌」を発見したというニュースです。

それをご紹介したいと思います。

ところで、最近の生活・・・。夜明け前に起きた時に少しニュースを読んで、夜明けと共に植物をいじって、午後4時くらいには昼から開いている近所の「客がジイサンばかりの居酒屋」などで、もう酒を飲みはじめて、午後9時くらいには寝てしまいます。ジイサンばかりの居酒屋では、私(47歳)より年下の客などおらず、みんな焼酎をあおってガハハハ笑っていて、「このジイサンたちは死んでも自分で気づかなそうだな」という気分になり、安心できる店です。

死ぬとか死なないとか、それはどっちでもいいのなら、世の中は何が起きても楽しいものです。

下の写真は今朝のうちの部屋とベランダの一部です。

flower-0811.jpg

ジャングル化は着々と進んでおります。

では、ここから翻訳です。出典はロイターです。
わりと長いです。




新しいスーパーバグ(抗生物質に耐性をもつ細菌)がインドから拡大していることを科学者が発見

Scientists find new superbug spreading from India
ロイター US 2010年08月11日

r-0812.jpg新たに発見された、抗生物質に耐性をもつ「超」細菌は、メディカルツーリズム(医療と観光旅行を兼ねたパッケージツアー)を介してインドからイギリスに渡り、その後、世界中に拡大する可能性がある。これら超細菌に対しての治療薬はほとんど存在しないと科学者たちは言う。

ニューデリー・メタロ・ベータ・ラクタマーゼ、あるいは NDM-1 と呼ばれる遺伝子を南アジアとイギリスの患者から発見したことを研究者たちが8月11日に発表した。

NDM-1 は、最強クラスの抗生物質に属するカルバペネムにも高度な耐性を持つ細菌を作り出す遺伝子で、専門家は、これに効果のある薬物は存在しないし、効果のある新薬が出てくる可能性は今のところないと述べる。

最近では整形や美容外科で安く施術できる国を探して世界中を回る旅行者が多く、こういう医療的行為を受ける人たちの増加によって、この超細菌 NDM-1 が世界中に拡大してしまうことが恐ろしいと NDM-1 研究の第一人者のティモシー・ウォルシュ博士は言う。

「これは世界的なレベルで懸念される事態だ」と、英国にあるカーディフ大学から電話インタビューでウォルシュ博士は語った。

「メディカルツーリズムと海外旅行の一般化によって、これらの耐性細菌は恐ろしいほど早いスピードで全世界に拡大する可能性がある。そして、今のところ、これら対しての薬剤開発のパイプラインは何もできていないのだ」

1940年代に最初の抗生ペニシリンが登場すると、すぐに細菌は薬の効果に対しての耐性を持ち初め、研究者たちは次々と新しい世代の抗生物質を開発しなければならなかった。

しかし、医療における抗生物質の濫用と誤った使用法は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 ( MRSA ) のような薬物に耐性のある「超」細菌感染症を増加させることとなった。

8月11日に、医学雑誌ランセット・インフェクション・ジャーナルで発表された研究論文で、調査によって NDM-1 が、バングラデシュ、インド、パキスタンでさらに一般的になってきており、現地での治療患者が英国に戻ってきた際に英国にも入ってきていることがわかったという。

「インドでは、アメリカやヨーロッパの人々に美容外科手術を提供しており、これによって世界中に NDM-1 が広まるかもしれない」と、論文に書かれている。


「シンデレラ」ビジネス

治療法の発見の科学的な難しさと、抗生物質は売り上げに貢献するという2つのアンバランスな要件を反映して、抗生物質の研究開発は医薬品産業の「シンデレラ」セクターだった。

しかし、「超」細菌の脅威が増加している事実は、ファイザー、メルク、アストラゼネカ、グラクソスミスクラインとノバルティスなどの大手製薬会社への再考を促している。

ウォルシュ博士と彼の国際研究チームは、2007年から2009年に、インドのチェンナイとハリヤナの2つの地点での病院の患者と、イギリスの国立実験研究施設から細菌のサンプルを集めた。

研究チームは、チェンナイで NDM-1 に対して陽性の細菌を 44 発見した。ハリヤナでは 26 、また、英国でも 37 見つかった。バングラディッシュ、インド、パキスタンの他の地域では 73 確認した。英国での NDM-1 の陽性患者は、美容外科手術を含む病院での施術のためにインドとパキスタンに旅行をしたという。

NDM-1 が作り出す細菌は非常に多くの抗生物質に耐性を示すが、もっとも厄介なことは 、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 ( MRSA ) や、クロストリジウム・ディフィシル ( C-Difficile ) を含む多剤耐性菌による症状への救急治療の現場で「最後の手段」とされているカルバペネム系抗生物質にさえ耐性を示すことにある。

大手製薬会社アストラゼネカの薬剤開発部長のアンダーズ・エクブロム氏は、メレム抗生物質がカルバペネム系抗生物質に取って代わりつつあり、この新しい抗生物質への投資には「大きな価値」があると語った。

「我々は長年、新しい抗生物質の開発の必要性を認識していた。細菌は、我々の持つ抗生物質に対して絶えず抵抗性を高めている。 NDM-1 はその最新の例だ」

ウォルシュ博士の調査結果にコメント寄せた専門家は、この新しい細菌の警告を発して、なるべく早くこの細菌に対してのスクリーニングを始めることが重要だと述べた。

同じ医学雑誌ランセット誌には、カナダ・カルガリー大学のヨハン・ピッタウト氏も寄稿しており、「もし、この新しく出現した衛生上の脅威を無視したなら、遅かれ早かれ、医学界はカルバペネム系抗生物質に耐性をもつ細菌との対決に晒される。それらは、様々な感染症を引き起こし、結果として、医療コストの膨大な増加によって治療不能の状態に導かれる可能性がある」と書いている。





翻訳はここまでです。

それでは、皆さん、まだ暑い地域も多いでしょうけれど、お体にお気をつけて。

森高千里さんの「私がオバさんになっても」という歌の始まりは、「秋が終われば冬が来る ほんとに早いわ」でしたが、今年そんな感じになりそうですね。世界中の天気を見てみても、明日の天候もわからないですしね。

日本の秋や冬がどうなるかなんて全然わからないです。

それではまたお会いできれば。
タグ:NDM-1


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posted by noffy at 13:28 | 人類の未来