ここ数日イライラがひどいのですね。
イライラしても人にあたったりすることは基本的にないので、表面的には穏やかですが、心の中は乱れております。そういう時は宇宙とかの「デカそうなもの」に頭の中であたるようにしています。
「太陽系なんて星間雲の磁場に叩きつぶされて一瞬で宇宙の藻屑になればいいのに」とか、少し気を紛らわしたりしているわけですが(おいおい・・・)。
それしても、なんですかね。このイライラは。
うちの奥さんは仕事でご老人たちと日々会うのですが、「ここ数日はカリカリしてらっしゃる方が多い」と言っていたので、全体的に・・・いや、少なくとも近隣地区に関してだけは全体的にイライラしてるのかもしれません。だったら、西荻窪に小惑星でも落ちて、怒りも悲しみも瞬時にして消え去ってしまえばいいのに(おいおい・・・)。
黒点のせいかと思って黒点情報を見てみても、今はそんなに多くないです。黒点どころか、太陽なんて消えてしまえばいいのに(おいおい・・・)。
さて、それはともかく、今日のメインの記事は、一昨日の夜中に目が覚めた時に書いたものです。
夢で何か言われて調べていたら、ちょっと興味深いことだったというものですが、夢で言われたことを即座に調べてアップしているようでは、どうにも妙なオカルト中年と思われるのもアレなので、何度か読み直してからアップしてみようと。今読んでみますと、そんなに変なものではないようですので、アップさせていただきます。
葉緑素はどうして緑色になるのか
さきほど夢に老婆が出てきて、「月の光でも植物は光合成を普通におこなえるぞよ」というようなことを言っていたのですね。語尾の「ぞよ」は適当ですが、夢の中で私は、「そりゃまあ、月の光も光だから弱い光合成くらいは多少はやってんだろうとは思うが・・・」と言うと、老婆は、「ふっふっふっ」とイヤな笑いを残して去っていったのでした。
ここでふと目が覚めたのですが、夢でなんか言うのはたいていは男性で、つまりジイサンが多く、バアサンは珍しい。そのあたり、やや気になって、夜中の1時頃だったのですが、起きまして「月の光 光合成」でググッてみました。
すると・・・いろいろと出てくるのですが、とりあえずひとつ意外なことがわかったのです。「葉緑素はどうして緑色になるのか」なんてことはもう何百年も前からわかっていたことだと思い込んでいたのですが、これが判明したのは、つい最近。しかも、最近も最近の先日2010年4月18日のことだったようです。
解明したのは、大阪大学、名古屋大、立命館大学などの教授からなる共同研究グループというかなりの大ごとだった模様。
・植物や藻類の中で葉緑素が緑色になる反応のしくみを解明
実験の内容と概要は、こちら(PDF)にあります。この書類のこの部分にそのあたりがわかりやすく書かれています。
葉緑素を作るメカニズムに関してはこういうことだったようです。
ダイズを暗いところで芽生えさせると緑にならないで黄色い “もやし”になってしまいます。これはダイズなどの植物では、緑色のもとになる葉緑素を作るための最終段階ではたらく酵素が光を使ってはたらくためです。
これに対して、クロマツやドイツトウヒなどの裸子植物の芽生えは暗いところでも葉緑素を作り緑色になることができます。また、多くの藻類やラン藻、光合成細菌も暗所でも緑になる能力をもっています。植物の種類によって芽生えが緑化する能力に違いがあることは、一世紀以上前にドイツの植物生理学者によって報告されていましたが、それがどのような仕組みの違いによるのか長い間分かりませんでした。
へえ・・・。
一般的な「被子植物」というのは光がある状態でないと、緑色になることはできないようなのですが、裸子植物というものでは「光がなくても光合成ができる」と。要するに、「暗闇で光合成できる植物たちがいる」と。
この被子植物とか裸子植物とかの分類ですが、この地球上にあるほとんとの植物は被子植物となっているようで、被子植物の花の形態というサイトによると、
・被子植物 約 250,000種
・裸子植物 約 1,000種
という比率で、被子植物(光がないと光合成できない)の数が圧倒的のようです。
存在の数としてはマイナーな裸子植物ですが、その種類は、日本の裸子植物によると、ヒノキ、ソテツ、イチョウ、マツ、スギなどだそう。

これらは「闇の中で光合成のできる」ということのようです。
この中の「ソテツ」という響きにソソられます。
どうにも古代の植物のイメージがある。
観葉植物の販売サイトのゆりどろのソテツの説明にはこうあります。
顕花植物として一番最初に現れたのがソテツの仲間です。化石の分類では古生代約2億年位前にシダ植物から進化し、胞子に代わり精子が卵子と受精するという完全な雌雄別のある植物が蘇鉄類となったようです。
中生代の恐竜が栄えた後期ジュラ紀から白亜紀(約1億5千年前)にかけての時代の最盛期を迎え、その時期には広く地球上を覆い、その頃の化石は日本の北海道や栃木、高知などで大量に発掘されています。その後より進化した植物に徐々に駆逐され、現在は他の植物と競合の少ない海岸、砂漠、岩磔地帯に生き残っている種が多くみられます。
2億年くらい前なら、もう地球には酸素も豊富だったとは思いますが、あるいはその頃、「太陽があまり当たらない暗い時代」があったりして。
太陽があまり当たらない環境だと被子植物の多くはうまく育てず、ものによっては全滅するはずですが、これらの裸子植物は、気温次第でしょうけれど、うまくいくと暗闇の中で生きていける。
PDF書類には、「多くの藻類やラン藻、光合成細菌も暗所でも緑になる能力をもっています」とあり、被子植物以前の植物全般に暗闇でも光合成ができる能力があるということかもしれないです。そんなこんなで一晩調べていたら、夜があけてしまいました。
なんで、こんなに光合成にこだわってしまったかというと、以前、こちらの記事のコメントで、薔薇十字の修行をされている、ねるさんがこう書かれていたからです。ちょっと長い引用になってしまいますが、その部分を引用させていただきます。
シュタイナーが言う体内における光合成の件、これは明らかにオカルトに聞こえますが、薔薇十字の伝統に生きる者は本気でこれを実践します。狂気の沙汰と言われようと、呼吸による身体内の炭素の把握はぼくらの最重要の関心事です。これは呼吸の行とよばれます。
ぼくら薔薇十字の徒は人間の本来のバランスを取り戻そうとします。呼吸の行というのは人間である自分と植物との共生の問題です。人間は生きているだけで大気中に二酸化炭素をばら撒きます。そして「どれだけ二酸化炭素を排出しないか」という冗談みたいなことが、ぼくら薔薇十字の修行者にとっては真面目な課題です。
古神道の大国隆正という人の『本学挙要』という本の中に人と稲が逆さに並べて描かれている図があります。これはフトマニの区象といって、人間は逆さまになった植物であり、互いに共生しているという旨を説明するものです。西洋でも東洋でも霊学ではこれは一般的な認識です。薔薇十字でもおなじです。植物というのは、体内に緑色の血が流れ、太陽に向かって真っすぐに成長する地上の存在としてはピュアなあり方のお手本みたいなものです。
ゲーテには「原植物」という理想的な植物の概念があります。つまりあれが人間として目指すべき理想であり、最高の元型です。鉱物の中にも例えば水晶のように炭素が純化された存在として理想的な存在たちが居ます。植物や鉱物というのは本来の意味において頭上の天体運動の鏡像みたいなものです。薔薇十字の理想は、赤い血の情熱を保ちつつ植物のように上へと向かうことです。そして太陽に向かうことです。これが重要な点です。
天体のなかで西洋神秘学でロゴス(言語)と呼ばれるものの象徴が「太陽」です。でも現在の宇宙で頭上に輝く太陽が人間にとっての「言語」の象徴に過ぎないとすれば、物理的に把握されるただの象徴である太陽より、植物のほうが先に創造されるというのは自然ですよね? その前に「言語」は既に存在している、というより、むしろこの宇宙の原初には「言語」が先にあったのですから。それ自体は植物の誕生よりずっと昔だというわけです。
私が理解できているかどうかはともかく、こういうような「植物と人間の関係」とか「人間の光合成」というような概念の可能性にはやはり興味があります。そして、もしかすると、日々いろいろと発見されていることの中に、何かそういうことと関係していることも「ある」可能性もないではないのかもしれないです。
最近、話題となっていた、インドのブリザリアン(不食みたいな概念)の人なんかもそうですが、まあ、いろんな人や、「可能性を持つ人」はいるのかもしれないですし。
まあ、少し飛躍した意味になるかもしれないですが、「進化」という意味も含んでの植物への興味が今の私には少しありそうです。
イライラついでに:太陽にイラついている惑星
ところで、先日、不思議な関係を持つ「恒星と惑星」が発見されていました。ナショナルジオグラフィックなどで、「親星が子どもの惑星を食べる」というような見だしで紹介されていましたけど、まあ表現の問題もありそうですので、もともとこれを紹介した「ハッブル・サイト」をそのまま掲載しておきます。
(ここから)
Hubble Finds Star Eating a Planet
HubbleSite 2010.05.20
ハッブルが惑星を食べる親星を発見

2010 年5月20日:「自分の惑星を食べた恒星」と書くと、まるでB級SF映画のタイトルのように聞こえるかもしれませんが、しかし、これは地球から600光年離れた場所で本当に起こっていることです。
その悲しい運命の木星ほどの大きさの惑星は、まるでロウソクの炎の中の蛾の様に、太陽にあたる親の星の大気圏のすぐ近くまで動いていきます。これは恒星の重力が引きつけるポイントまで大気が吹き出るために、惑星がとても熱くなるので起こります。惑星は多分、今後1000万年ほどで完全に親の星に食べられてしまうでしょう。
惑星が星の正面を通り過ぎた時、ハッブルの新しい紫外線分光器であるコズミック・ オリジン・スペクトログラフは、惑星の大気の中の要素を様々に測定しました。 WASP-12b と呼ばれる、この惑星は、大気が華氏2,800度で沸騰している状態となっており、今まで発見された中で最も熱い惑星と知られています。
(ここまで)
という感じです。
まあ、このように太陽もイライラすると、自分の惑星を食べてしまうということのようですね(そうじゃない)。
しかし、世の中全体もイライラしなきゃいいですけれど。
最近、社会情勢のこととかは書かないですが、世界はいろいろとすごくなってますね。
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