こちらのややこわい記事を書いた後に、Walk in the Spiritさんの記事を読んでみたら、致死性のある物質の正体は「火山ガス」だということがわかりました。1832年のアイスランドの火山の噴火では、アイスランドでは人口の3分の1が死亡し、イギリスでも2万人亡くなったとされるその正体は火山ガスのようです。
WebBot の昨年のレポートで、それ自体は火山とは関係のない予測なのですが、今回の「偏西風とジェット気流に乗る火山ガス」という関わりで少し気になる下りがあり、それは放射性物質がジェット気流に乗り世界中を回るというものですが、そのことは、もし、今後、アイスランドの噴火が拡大するようなら書くかも知れません。恐いものとなるのは確実なので、考えちゃいますけれど。
あと、今回、アイスランドのことを調べているうちに、「北欧伝説」の中のヴォルスパー(巫女の予言)というものの存在を知りました。そこには、ラグナロクと呼ばれる終末の予言が書かれているのだそうで、終末の前には、フィンブルの冬と呼ばれる時が来るのだそう。それは「夏が少しも間に挟まれることなく3度の冬が続き、しかもあらゆる方向から雪が吹き付ける。この間に、数えきれない戦乱があり、兄弟同士が殺し合う」というものだそうです。
正確にはこんなふうに書かれてあります。
兄弟は兄弟に向かって争い
互いに殺し合う
姉妹の子供たちは
親族関係を汚す
世界は恐ろしいものとなり
姦淫が多くなり
斧の時代、剣の時代
楯は切り裂かれる
風の時代、狼の時代となる
世界が転倒する前に
誰も人は
他人に憐れみをかけなくなる
(eldereddaより)
今回のアイスランドの噴火がもたらすかもしれない今後の気候と、このフィンブルの冬という概念が何となく重なってしまったのであります。ちなみに、北欧伝説には「宇宙樹への信仰」という、世界各地の生命の樹などと同じような概念があり、興味深いです。
今回の本題は、それらとは関係ない「必須アミノ酸シリーズ」です(健康食品の解説みたいだな)。
聖霊の役割
さまざまな宗教に「三位一体説」という概念があります。
私の友人のジローさんという人は、学生時代にこれを「塩と砂糖と醤油が醸し出す味のハーモニー」と大学の講義で答えたという強者ですが、先日、そのことを聞いてみたら「醤油ではなく、酢だよな、あれは」と言っていたので、この二十数年、特に進歩はしていないようです。
さて、この味のハーモニー論はともかく、キリスト教の三位一体の中に「聖霊」という概念があります。
最近、この聖霊という存在について私は確信めいてきたことがあります。
それは、フレッド・ホイル博士が宇宙のバクテリアとしたものか、あるいは、国立天文台が「地球の生命が宇宙から来た証拠」として発表したアミノ酸かのどちらかはともかく、聖霊とは宇宙の微生物のことだ、と思い込むようになっています。

▲ 地球の生命のほぼすべてを構成している「左型」アミノ酸の例。これはアラニンというアミノ酸。黒棒は原子の結合部を表していて、球は各色がそれぞれ、赤:水素、オレンジ:炭素、水色:窒素、緑:酸素、を表しているのだそう。
国立天文台 - 研究の背景より。
Wikipedia の「聖霊」にこういう記述があります。
聖霊は、目に見えないが神自身と同じ性格をもつ人格的な存在であって、ギリシャ語では、風や息とおなじプネウマという語で表現される。神と人とを繋ぐとりなし手であって、人間が内面から刷新されることによって「善良な行い」を聖霊のみちびきによって行うことができるようになるとキリスト教では考える。
ここにある「神自身と同じ性格をもつ」という部分が、私の考えていることに該当するわけで、まあ、簡単に書けるジャンルでもないですし、ここでは箇条書きとしますが、私の考える「宇宙の微生物の役割」としては次のようなものがあると考えています。ホイル博士の著作などを読むと、宇宙塵やガスなどの多くも有機物だと考えることもできるので、「宇宙の微生物」と呼べる範疇はかなり広いです。
その大体の役割は、
・恒星(太陽系でいえば太陽)の生成をコントロールする
・恒星の破壊をコントロールする
・惑星に生命をもたらす
まあ、このあたりまでは今までの流れで見て、とても自然だと自分では感じるのですが、先日書いた「元型」の話を加えますと、ここに、
・生物の社会的行動をコントロールする物質をすべての生物に均等に組み混む
・外部から元型をコントロールできる体内物質をすべての生物に均等に組み混む
という2つが加わるというのが、どうもありそうな気がする。
人のたくさんいる場所なら1立方メートルに百万個以上もいたりするという微生物ですが、それが宇宙全体を貫いていて、「すべての生命に同じ物質をばらまいている」という考え方になります。
もちろん、「物質」とはいっても、小さなアミノ酸やウイルスに組み混まれる可能性のある物質の数は多いわけはないので、もしかしたら、1種類とかかもしれないのですが、その小さな物質ひとつが「宇宙全体の元型」に通じているのだと感じたりします。
生物の社会的行動
以前ちょっと書いたことですが、細胞性粘菌アメーバが、知覚や神経がないのに集合体を作って一種の「規則正しい社会生活」を送っているということに関して、その行動をコントロールしている物質の正体が、人間のホルモンバランスを保つために必須であるといわれる環状アデニール酸というものと同じだったことが1950年代にわかったという事実があります。
つまり、人間の体とアメーバの集合体は同じ物質によって同じ働きをしていると言えると思われます。
こちらは単細胞生物と多細胞生物というページにある、クラミドモナスという藻のたぐいの図とのことですが、これも、個別が集まり集合体を作るようです。

▲ 「2本のべん毛をもった細胞が数百個から数万個集まって一つの球形の群体をつくっている」という説明があります。
この藻の集団行動にも、多分、「社会生活をコントロールする物質」が絡んでいるはずで、他にも、この世の多くの生き物たちは見事に「本能的にコントロールされて動いている」例が多いように思います。
何万匹の魚からなる集団が曲がる時や進む時に一糸乱れぬ方向性を持っていたり、数千羽のムクドリたちが群れがバラバラになることなく自由自在に飛びまわっていたり、そういう「社会的な本能」の例を私たちはいくらでも見ることができます。
これは何となく、
> 聖霊は、目に見えないが神自身と同じ性格をもつ人格的な存在
を彷彿とさせます。
何より、微生物は実際に隕石や彗星に乗って宇宙空間を移動しながら、「やりたいことができる」わけで、わりと現実的な感じもいたします。
しかし、その物質は何か?
というのが当面の課題でしょうね。
そういえば、今回のことを調べている時に、カール・バルトさんという1968年に亡くなったスイスの神学者の人のことを知って、この人は晩年、聖霊の研究に夢中だったそうです。
ちなみに、この人の著作「ロマ書」というものの中で、いわゆる終末論というものに関して、「(終末にキリストが地上の裁きのために天国から降りてくるという)再臨が『遅延する』ということについて…その内容から言っても少しも『現れる』はずのないものが、どうして遅延などするだろうか。…再臨が『遅延』しているのではなく、我々の覚醒が遅延しているのである」(終末論より)
と言っていたそう。
そして、
「終末は既に神によってもたらされている」
としていたそうです。