2010年04月06日

地球の成り立ち(3) - ヒミコ

Update! - 昨日、この記事を書いた後に国立天文台から下に書いたような感じの発表があったとをコメントで教えていただきましたので追記しました。アミノ酸はやっぱり宇宙から来てたんだ。

[追記2]国立天文台発表が4月6日に発表した宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見の全文を掲載しました。





先日から自分の肉体に芽生えつつあった漂っていたイヤな感じが今朝になってハッキリと現れていました。それはすでに緊急とも言える私の中にある危機的な異変。

それは・・・・・・

「歯が痛えええええ!」

orz

「宇宙だの人類だの言ってても、人間は歯痛ひとつに勝ってない・・・」と思いつつも、現代の人類文明での唯一の手段といわれているアレ・・・そう、歯科医へ行かなければならない時が来たようです・・・。歯医者なんて10年くらい行ってないかも。
あー歯医者ヤダなあ。
泥酔して、自分でペンチで抜いちゃおうかな(ワイルドだな)。


昨日知ったヒミコのこと

さて、タイトルはなぜ「ヒミコか」ということなのですが、私、昨日大変驚いたことを知りました。実は日本人天文学学者の2009年の発見で、今、「ビックバン理論が根底から揺らいでいる」のですね。こちらは、アストロアーツの2009年5月4日の記事です。

また Wikipedia のビッグバンのヒミコの発見という項目にもあります。

Wikipedia からそのまま抜粋しましょう。


2009年、大内正己特別研究員が率いる日米英の国際研究チームが発見したヒミコは、ビッグバンから約8億年後(現在の宇宙年齢の6%、現在から遡ると約129億年前)という宇宙が生まれて間もない時代に存在した巨大天体であり、この天体の存在はビッグバン理論に対して大きな問題を投げかけることになった。

ヒミコは、5万5千光年にも広がり、宇宙初期の時代の天体としては記録的な大きさである。ビッグバン理論では、「小さな天体が最初に作られ、それらが合体集合を繰り返して大きな天体ができる」と考えられているが、ヒミコはビッグバンから約8億年後には既に現在の平均的な銀河と同じくらいの大きさになっていたこととなり、これは理論の根幹を揺るがす事実である。



とのこと。
この天体につけられた名前が卑弥呼から連想したと思われる「ヒミコ」なのです。

この大内正己さんという人は、1973年生まれの34歳という年齢でありながら、米国カーネギー研究所の特別研究員もやってらっしゃる方のようで、この若き日本人がとんでもない発見をしていたようです。もちろん、発見した大内正己さん自身も上のアストロアーツに「この発見にはたいへん驚いています。宇宙の歴史の最初の段階に、こんなに巨大な天体があったとは想像していませんでした」と言っていたとありますので、ご本人が大層驚いたようです。

ビッグバン理論の根底が崩れそうだということ以上に、このヒミコが魅力的なのは、アストロアーツによると、

ヒミコの正体が何なのか、研究者たちも頭を悩ませています。多数の世界最大級の望遠鏡を使って、さまざまな波長で観測しても、ヒミコの正体は未だに分からないからです。



というあたりにもあります。

しかし、すごいですね。
新しい発見が出れば出るほど、既存の理論や仮説が崩れていく。

進化論なんかはそこにいろいろいとくっつけて今のところ保たせていますが、もうすぐビッグバンも進化論もそろそろ持続した学問の仮説としては苦しいものとなっているのではないでしょうか。

まあ・・・地球からそんなに遠くないところに、ベテルギウスなんていうあんなに大きなものが存在していることを知った時に、「なんか変だな」という感覚は多くの方が受けたのではないでしょうか。ビッグバンが正しいのなら、近隣の星たちはある程度は似たサイズで成長するのではないかなあと。少なくとも1万光年以内くらいの恒星や惑星はもう少しサイズは似ていてもいいのではないかと。

地球と木星くらいならまだしも、アンタレスやベテルギウスとなると・・・。



▲ 左のBetelgeuse とあるのがベテルギウス(地球から640光年)で、右の Antares とあるのがアンタレス(地球から600光年)。アンタレスに至っては太陽直径の700倍の大きさらしいです。左下に白い矢印で示され、「SUN」と書かれてある小さな白い点が太陽。地球はこの比較ではドットでも表示できないです。


最近、書いている(としながら、すでに止まりつつある)「地球の成り立ち」というものに関しては、実はビッグバンが最初にあろがなかろうが、あまり関係はないのですが、ただ、こういうヒミコみたいな「ビッグバン否定の証拠」にも近いようなものがあるなら、無理にビッグバンに固執する必要はないのでは、と思います。

まさか、「地球温暖化」というキーワードのように、ビジネスに結びつくというわけでもないでしょうしね。まあ、いろいろと研究者とか専門家の立場の問題とかはあるのかもしれないけれど、うやむやにしちゃえばOKっすよ。

もうひとつの、私にとっての大事なキーワードである「化学的進化論」なのですが、最近、私が思うことの一部分を、ヤスさんの記事
コメントに書かせていただきました。コルマンインデックス絡みで、つい書いてしまったのですが、簡単に書くと、


生き物の種類は地球に彗星などが衝突した際にアミノ酸が受けたダメージと変化で決められて大型化などに向かって進むだけで、後は分化としての進化はしない。



と、今は思っています。
前回翻訳した記事の中のカリフォルニア大学のアミノ酸の衝突実験の「多くのアミノ酸が、より長いペプチド鎖や典型的なタンパク質に結合されていった」の部分と、フレッド・ホイル博士の著作にあった、バクテリアの耐熱実験から気づいたものです(短絡的)。

まあいいんですよ、短絡的で。
ふと思ったら、もはやそれですべてでOKであります。

ただ、フレッド・ホイル博士たちはウイルスやバクテリアが地球に来てそれが進化したとしていますが、バクテリアでは衝突しても「死ぬか生きるか」だけの選択になりそうですが、アミノ酸そのものなら、「多くのアミノ酸が、より長いペプチド鎖や典型的なタンパク質に結合されていった」という変化ができるわけで、あとは「たっぷりの時間」があれば、生き物になっていくのではないかなあと

そして、ここからがオカルトテイストですけれど、これは今もずっと起き続けていることだと思います。
つまり、単純型細胞からの非常に早い(化学進化論ではありえない、数万年とかの早い期間での)進化は、全世界で今も毎日のように起きているのではないかと思います。

だから、人類なんて滅びても大丈夫。
地球がどれだけ過酷な環境になっても、地球と太陽がある限りは、何万年か何十万年のサイクルの中で何度でも生命は育つはずです。

そして、多くの惑星では同じようなことが起きていると思います。

前回のコメントで薄氷さんに、カール・セーガン博士という NASAにおける惑星探査の指導者であった人が「我々の銀河で地球外の知的生命の存在する数」を算出した動画のリンクを教えていただきました。

400b.jpg

http://www.youtube.com/watch?v=MlikCebQSlY

▲ 知的生命の存在する可能性のある天体の数を「400 billion」と表記するカール・セーガン博士。うーんと、 billion が確か10億だから、4000億? ちなみに、宇宙全体ではなく、私たちのいる「天の川銀河で」という計算です。


あと、ちょっと長くなってしまったのですが、やはり、コメントで、 Ku_uu さんがドイツで1785年あたりに書かれた Geheime Figuren der Rosenkreuzerというアヤシイ本を紹介してくださっていて、それがとても面白かったので、文字(ドイツ語のようです)は読めないですので、イラストだけでも載せようと思いました。3つほど。上のリンクのページ下の Page というところで先に進むと見られます。

ちなみに、本の意味は「ローゼンクロイツ何たらかんたら」と書かれているようなので、薔薇十字団の秘密?みたいな意味でしょうかね。

bara-2.jpg

こちらのページより。そもそも、この絵の右の丸の中が「宇宙線と雲の生成みたいだなあ」と思ったのが興味を持ったキッカケ。左は太陽。お日様と雨で植物は育つ? 墓もあるようですが。人間が肥やしになる?


bara.jpg

こちらのページより。これはリンクで大きいのを見ると、ナンカ意味ありげなんですが(そりゃ意味はあるだろう)、今ひとつわかりません。


bara-1.jpg

こちらのページより。これはスゴイ(笑)。いろいろなことを想起させられますが、18世紀に書かれたものだということで、興味深いです。遺伝子と・・・? 宇宙線と・・・? 太陽・・・? いずれにしても、こうやって果物はできるということが書かれてあるのはわかります。

そういや、 HAARP がキテますね。
どうにもならないですけれど。

さて、これから飲みにいきます。
上のような話ばかりを飲み屋でしたら・・・嫌われますね(苦笑)。



[追記] 私たちは宇宙から来たアミノ酸

さきほどコメントを見させていただきましたら、こんなニュースが。

生命の起源、宇宙から飛来か…国立天文台など (読売新聞 2010年04月06日)

この報道にあるこの部分、

> アミノ酸には「右型」と「左型」があるが、人類を含む地球の生物は左型のアミノ酸でできている。しかし、通常の化学反応では左右ほぼ等量ずつできるため、なぜ地球の生物にアミノ酸の偏りがあるのかは大きな謎となっていた。

へえ、と思いました。アミノ酸に右型とか左型とか、そういうのがあるんですね。
それが「左型に偏っているのが謎だった」と。

科学すげー。

すごいシンクロを見せた今回の記事ですが(笑)、この分では、まだ新しい発見は続きそうですね。なんだか、みんな「オレら宇宙から来たのでは」と思い始めている感じで、これが科学者から政治家とか起業家とかに広がっていけばOKなのではないかと思ったりします。




[追記2] 国立天文台「宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見」全文

国立天文台の公式サイトより。
記録も兼ねて、全文を掲載します。
研究グループは、国立天文台・ハワイ観測所から福江翼氏や国立天文台・太陽系外惑星探査プロジェクト室の田村元秀氏、英国、米国、オーストラリアの大学教授等10名です。

(ここから転載)

宇宙の特殊な光から地球上の生命の起源に新知見
国立天文台 2010年04月06日

orion-0406.jpg

有名な星形成領域であるオリオン大星雲において、最も若く重い星と考えられるIRc2星の近くに、円偏光という特殊な光が太陽系の広がりの400倍以上のサイズにまで広がっていることを発見しました。

近赤外線偏光観測装置SIRPOLを用いてオリオン大星雲中心部の観測を行いました。 観測領域の中心の部分は過去の限られた視野の観測結果と一致しますが、これほどまでに円偏光領域が広がっていること、また、オリオン大星雲中心部に他に卓越した円偏光領域が見られないことは、本観測で初めて示されました。

さらに、この観測領域にある数百個の太陽系に似た、軽く若い天体には大きな円偏光は検出されませんでした。 星形成領域の円偏光は、地球上の生命の素となるアミノ酸が「左型」である原因の一つとして示唆されていますが、 本発見は、太陽系の形成時に「原始太陽系星雲が、オリオン星雲のような大質量星が生まれる領域において、 その領域を支配した若い大質量星の円偏光にさらされたこと」により、原始太陽系中のアミノ酸が左型に偏った可能性を支持します。

これは、最近の隕石同位体の分析などから、太陽系起源が大質量星近傍であるという示唆とも合致しています。



(転載ここまで)
タグ:ビッグバン


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posted by noffy at 18:25 | 地球の歴史