春休みや夏休みは子どもが奥様方の実家に頻繁に泊まりに行くので、私たちのほうもわりと好きに過ごせます。先日、2日間ほど夜の西荻の街をふたりで歩いたり飲んだりしていましたが、街の寂れぶりはなかなかのスピードアップぶりで、平日であったせいもあり、飲食街も概して人がおらず、部分的に廃虚化したストリートも散見されます。
「西荻でこれじゃ、巣鴨とか新小岩とかはもっと大変そうだなあ」
などと偏見 100% の意見を呟いたりしていましたが、 年下の友人が原宿で 6%DOKIDOKI という若者向けのショップのようなカルチャー配信のようなものの経営を長くやっていて、子どもの頃から原宿にいる彼に言わせれば、「原宿の廃虚化もすごいですよ。原宿よどこに行く、という感じですね」と以前言っておりましたので、東京も今ではどこもそんなものなのかもしれません。
ということで、街中にも寂しさが漂ってまいまりましたが、最近のブログの内容はやや重い展開でしたので、少し前振りを変えてみました(この前振りも明るくないだろ)。
今日は資料というか、面白い記事を見つけたので、自分のメモも兼ねて訳してみました。2001年に CNN に掲載された記事で、アメリカのカリフォルニア大学の科学者が「有機化合物が宇宙空間から地球にもたらされたかもしれない」ということを実験で示したという記事です。
「面白い」という理由は、最近の私はフレッド・ホイル博士とか、チャンドラ・ウィクラマンシゲ博士などのパンスペルミア説の元祖の人々の著作のほうばかりを向いていたのですが、一方に偏るのもアレだし、と、いろいろと探していたら、この CNN の資料文書に突きあたりました。探せば、いくらでも「似たような実験とその結果」が出てくるというのが面白いし、ほとんどが表の理論としては定着していないのも面白いと思いました。多くの実験はすべて整合性のあるもので、単に「科学的である」という意味では、別に教科書に載ってもいいものだと思うのですが、多分載ってないのでしょうね。
そして、この CNN の記事にも名前は出て来ないものの、フレッド・ホイル博士の研究チームに言及しているらしい部分があるのです。「最近、イギリス人の科学者たちによって、パンスペルミア理論といわれるものが提唱されている」という部分に出て来ます。
この記事によると、この2001年には、「 NASA も宇宙環境での単純型細胞の生成に成功した」という記述で終わっているのですが、その後は研究は止まってしまったのかなあ。誰か、NASA の反逆者とかが今までのいろんな資料なんかを全部開示しないかなあ、と、 NASA のリストラでの元職員たちの反逆に期待していたりする私でありました。
訳はここからです。
記事中の曜日や「今週」の日付は、2001年4月6日の週のことです。
元記事
Test boosts notion that comets brought life
CNN 2001.04.06
by Richard Stenger
彗星が生命を運んできたという説を後押しする実験
CNN 2001年04月06日
リチャード・ステンガー
地球との激しい衝突を生き残った、彗星に乗った宇宙の有機分子が地球に生命の種子を蒔いたのかもしれない。そんな最新の科学レポートが発表された。
調査結果によると、当時地球上にすでに存在した原始スープから生物が生じたという伝統的な意見とは逆に、生命の種子となる化学物質が宇宙空間から来たという理論の証明への期待を高めている。
「今回私たちに示されたこの結果は、有機化合物が宇宙空間から地球にもたらされたかもしれないという、かなり想定外である概念を除外できないことを示している」と、カリフォルニア大学バークレイ校のジェニファー・ブランク教授は言う。
ブランク教授と同僚は、彗星が早い速度でクラッシュした場合に、アミノ酸がその衝撃を乗り切れるかをシミュレートする実験を行った。 研究班は、アミノ酸の混合溶液を含むソーダ缶のサイズの金属器に弾丸を撃ち込んだ。
その結果、アミノ酸は、彗星クラッシュを想定した衝撃を乗り切っただけではなく、多くのアミノ酸が、より長いペプチド鎖や典型的なタンパク質に結合されていったのだ。
このテストデザインは、初期のこの地球でごく普通に起きていたであろう衝撃をまねて設計されたものだ。 約40億年前には、太陽系は彗星で満ちあふれてたいとされている。それらの彗星の中には、秒速25キロメートル以上で惑星に激突していたものもあると科学者は言う。
彗星の中心であると思われている隕石には、70種類以上のアミノ酸が含まれているのがわかっている。そこには生命に必要なすべてのものを含んでいる。 アミノ酸は、恒星間に存在する砂塵の中で発生するのではないかと科学者たちは推測している。
この研究結果は木曜日の国際化学会議の会合で提示された。
ブランク教授は、「宇宙がすでに用意されている生命の種を惑星に蒔いた」という、物議を巻き起こすであろうこの理論をさらに分析する予定だ。
教授たちの研究グループは、次にバクテリアの胞子をクラッシュテストにかける予定だ。何人かの天文学者は、このバクテリアの胞子が彗星を通して地球に到達した後に、地球上で生物として進化していったと主張している。
これは奇異に感じる新論ではあるが、そのイギリス人研究者たちは、今週、有機化合物が、小さなタールのいん石の中に入れられた状態でなら、大気圏突入を乗り切るかもしれない証拠が見つかったと発表している。
彼らは、加熱されたタールの塊は地球の大気にも有機化合物を放出し、そこで放出された有機化合物は空中を漂いながら地表に落ちていくはずだという。大量のこのようないん石が、今でもなお毎年のように地球の大気に雨を降らせ続けていると主張している。
2001年1月に行われた関連実験では、NASAの科学者が恒星間の過酷な宇宙環境をシミュレートし、そのテスト空間で、単純型細胞と同様の有機的構造を作成することに成功している。
ここまでです。
記事の中に「雨」というのが出てきていましたので、関連記事として、2001年のインドで2ヶ月にわたって降った赤い雨を追った、
・2001年、インドの”赤い雨”から地球外生命体を発見か
もリンクしておきます。ややオカルトくさい内容にも感じますが、マハトマ・ガンジー大学教授のゴフリー・ルイス博士という人がこの雨とパンスペルミア説のようなものの関連を考えたという話だと思います。
そういえば・・・。実は最近、フレッド・ホイル博士の別の著作「生命はどこから来たか」をヤフオクで見つけて落札したのですよ。
その落札価格・・・。

前の「生命 (DNA) は宇宙を流れる」は Amazon で21円でした。
何だかねえ。
最近のモノの値段そのものがミステリーっぽい気がするなあ。
[追記] ギャートルズに関するシンクロニシティ(笑)
さきほど見てみると、「このブログを読むとやつらの足音のバラードを思い出す」という内容のコメントをいただいておりまして、ちょっとだけビックリいたしましたので追記しました。1ヶ月ほど前に私も実は急に「ふと」この歌と歌詞を思い出し、探してみると YouTube にバラエティ番組か何かで流れた時のものがあり、歌の部分だけを抜粋して、いろいろ雑多な動画の保管用 ID の YouTube に置いたままになっていました。
「そのうちブログに貼ることになるかもしれないしなあ」とか思っていたのですが、思っていたより早い登場に(笑)。まさか、具体的な歌のタイトルまでいただくとは。
この歌は、1970年代にテレビで放映していた園山俊二原作のテレビアニメ「はじめ人間ギャートルズ」のエンディングテーマで、その頃に小学生以上だった人なら覚えてらっしゃるのではないでしょうか。下に歌詞も載せておきました。テレビで流れるのは1番だけだったと思いますが、2番以下の「プロントザウルスが滅び、イグアノドンが栄えた」とかスゴイですね。ラストの「マンモスの匂いと共にやつらがやってきた」もいい感じです。「やつら」って人間のことですかね。
やつらの足音のバラード 歌詞
作詞 園山俊二
作曲 かまやつひろし
なんにもない なんにもない まったく なんにもない
生まれた 生まれた なにが生まれた
星がひとつ 暗い宇宙に 生まれた
星には夜があり そして朝が訪れた
なんにもない 大地に ただ風が吹いてた
やがて 大地に 草が生え 樹が生え
海には アンモナイトが 生まれた
雲が流れ 時が流れ 流れた
プロントザウルスが ほろび イグアノドンが さかえた
なんにもない 大空に ただ雲が流れた
山が火を噴き 大地を 氷河がおおった
マンモスの からだを 長い毛が おおった
なんにもない 草原に かすかに
やつらの足音がきこえた 地平線のかなたより
マンモスのにおいとともに やつらが やってきた
タグ:彗星