2010年03月01日

2010年が6分の1が過ぎて - 災害や地球や宇宙や、あるいは、無生殖で5千万年を生き延びたワムシとかも

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▲ 2月27日にハンガリーで、「紫色の夜明け」の日があったようです(記事)。昨年9月のオーストラリアの赤い夜明けに続いて、空の色もきれいになってきました。そういや、だいぶん前に照さんが、雲が七色で空に浮かんでいたらというタイトルの記事を書かれていました。あと、何色か揃えば七色になるかも。




私の父親は大学を出てから定年で退職するまで小学校の教師を勤め、後年は大学でもなんか教えていた人で、誰からも「ああ、あの真面目なお父様」と言われるような人です

で、その父親の父親。

つまり、私にとって父方の祖父ということになりますが、その人はどういう人だったかというと、テキヤの親分だったのですね。今ではなんだかヤクザもテキヤも一緒のような感じですが、当時は、テキヤは地元の祭や行事を仕切ったり、また、博打も仕切っていたようです。

その祖父は私が幼稚園くらいの時に亡くなり、そういうお仕事をしているおじいちゃんだったことを知ったのは高校生くらいの時でしたが、その祖父の子供たち、つまり、私の父親たち(なんと10人兄弟)ですが、どういう人たちになったかというと、ほぼ全員が公務員や教師、裁判所などのチョー硬い仕事について、ほぼ全員が定年まで勤め上げていました。また、それだけ兄弟がいて、ひとりとして、警察の厄介になったこともないという、むしろ異常な真面目さを見せていました。

私の母もまた真面目な人なのですが、その父親、つまり、母方の祖父というのも、これがまた遊び人で、「人生、寝て遊んで暮らしてナンボよ」というような人でした。やはり、私が小学生くらいの時に亡くなっていますが、亡くなった時には、当時の老人にしては珍しいほどの服(スーツが100着くらいあったらしい)や装飾品が出てくるような着道楽で食べ道楽でした。

その洋服代などのお金をどのように工面していたかはどうやら不明らしいです(苦笑)。

さて、「隔世遺伝」という言葉があります。

自分ではどう考えても、直接の父や母よりは、その祖父たちの血のほうを継いでいるとしか思えない部分はあります。実際、私の顔はどちらの祖父とも似ているらしく、子供の頃、どちらの家に遊びにいっても、「あら、死んだオジイチャンそっくりね」と、いろんな人に言われました。

ヤクザ気質の遊び人。
これが多分、私の正体なのでしょう。
いろんな意味で、実際にそんなもんかもしれませんが。


さて、余談が長くなりましたが、2010年も早くも6分の1が過ぎました。
コルマン・インデックスの「第6の夜」は進行中で、また、太陽活動も(意味のわからない活動も含めて)なかなか派手になってきてはいます(1月の下旬には中規模フレアが頻繁に発生しました)。たった2ヶ月とはいえ、いろんなことがありました。この2ヶ月に起きた事件や出来事で、印象に残ったものをメモを兼ねて記しておこうかと思います。

リンクも記載しておきますので、詳細は各自お確かめ下さい。タイトルは記事通りではなく、こちらでつけ直しています。

自然災害に関しては、相当な数になるので、こちらのブログに別としてまとめようと思っていますので、こちらでは触れませんが、自然災害で個人的にもっとも印象的だったのは、ポルトガル領のマデイラ島というリゾート地で1月20日に起きた豪雨による洪水です。洪水の起きるスピードがすごくて、ほんの短時間の降雨による洪水が島を激しく破壊しました。これからの時代の降雨と洪水の可能性をあらわしているようで、印象に残っています。 YouTube で「 Madeira flood 」などで検索するとたくさん動画が出て来ます。




地球と宇宙

ob-2.png昨年来、もっとも大きなニュース関係はほとんど宇宙関係のような気がします。1月にはこのブログでも書きましたが、正体はわからないけれど、何だか大きなものが太陽のまわりを飛んでいるように見える事件が起こり、世界中がこのニュース一色となりましたが(そうか?)、何となく曖昧としたまま現在に至っています。上の写真が飛んでいたもののひとつですが、そのあたりの数日間、いろんなものが太陽のまわりを飛んでいました。この写真のものの大きさはパッと見だと、木星くらいでした。

また、もうひとつショックなニュースとしては、地球から600光年の距離にあるベテルギウスに超新星爆発の兆候 (asahi.com 1月10日) というのがあり、これが起きた場合、人によっては「人類は絶滅する」というようなことを言う人もいるし、そうでもないという人もいるし、様々ですが、なんせ600光年離れているので、リアルタイムの現状がわかりません。見えているのは600年前の様子。もう爆発しているのかもしれません。
南無阿弥陀仏。

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これは、こちらのブログにあった図。ベテルギウス、アンタレス、などの恒星と太陽などの大きさの比較です。Betelgeuse とあるのがベテルギウスで、太陽は何と、左下に白い矢印で示され、「SUN」と書かれてある小さな点です。ベテルギウスの大きさがおわかりでしょうか。これがいつかはわかりませんが、寿命をむかえて爆発を起こし、周囲の星をガンマ線バーストで絶滅に至らせると予想されています。


あと、実は「1週間に1度程度は10メートルくらいの小惑星が地球のそばを通過している」(asahi.com 1月13日)という、それなりにショッキングな事実も最近になって知ることになりました。今、私たちがここにこうやっているのはものすごい奇跡な感じはいたします。

他にも、宇宙と人類の進化に関しては、いくつか興味深いニュースがありましたので、並べてみます。

オーストラリアの隕石から「生物の種子」が発見される
Technobahn 2010.02.19

古代アマゾンの地上絵、衛星から発見
ナショナルジオグラフィック 2010年1月5日

火星と木星の間を飛ぶ奇妙な物体をハッブルが撮影
ナショナルジオグラフィックニュース 2010年02月03日

NASAのカッシーニが送ってきた土星の衛星カリプソの表面の滑らかさ
NASA 2010.02.17

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▲ 土星の衛星のひとつのカリプソ。表面がツルッとしているのです。

宇宙に関しては、人類はほんの少しその入り口に立ったか、あるいは立とうしているかという程度の段階ですが、新しいニュースが出てくる速度がどんどん速くなっています。


不思議な事件

不思議というか、よくわからない事件も多いです。これらに触れると、一気にオカルトブログっぽくなりますが、やはりこのジャンルは一番おもしろいかも。

また、オカルトとは関係ないですが、東北大学で魚類発生学という分野の教授が「ヒラメやカレイの仲間の目の偏りが生じるメカニズムを解明」というニュースがありました。これは「人間の内臓などの配置」などとも関係のある話のようで、このあたりの学問がもう少し進むと、「人間や動物の形はどうして存在するのか」ということもわかってくるのかもしれません。どうして目は2つだとか、多くの生き物たちの内臓の位置はどうして似たような位置にあるのか、だとか。

不思議関係で際だったニュースは、

謎の「人面獣身」像が出土 - 中国・河北
サーチナ 2010年01月27日

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▲ 中国の人面獣身の象。時期は南北朝時代(439−589年)らしい。当時はこういう人たちもいたのですかね。個人的には、以前書いた火星の記事の火星にいる人(下の写真)を彷彿とさせます(笑)。

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ロシアで首なしの謎の海洋生物が沿岸に打ち上げられる
サーチナ 2010年02月27日

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▲ そのロシアの生き物の写真。


トルコで人間の顔をした子羊が生まれた日本語はこちら
プラウダ 2010.01.12

などです。
プラウダの人面羊の記事は写真にしろ、内容にしろ、ちょっとこわいので、迂闊にクリックなさらぬよう。人によってはトラウマ化するかもしれません。


政治と経済

宇宙と不思議の後では政治や経済はニュースとして魅力に乏しいですが、アメリカのシンクタンクが「大量消費社会から持続可能な社会への変革の必要性」(CNN 01.16)をといたという記事の中にあった、

 > 全世界の人々が2006年に消費した商品とサービスは総額30兆5000億ドル(約2780兆円)相当

というのは印象に残っています。

世界の人々は、1年間に2780兆円も買ったり、サービスに使ったりしていたようです。しかも、これは世界の限られた国々の、限られた人々が消費の大部分を占めているとは思いますが、「このままで地球はもたない」と、このシンクタンクは行っています。まあ、その通りでしょうが、「人間は節制できないものだ」という諦めのような気持ちのほうが最近の私は強いです。

なので、ベテルギウスの超新星爆発などに期待したいところです。それが起きれば、きっと大量消費社会は終わります。うまくいけば、地球の消費はゼロに(冗談ですので、ここは笑うところ)。

他には、

オバマ大統領が米軍の国内配置と出動に関する大統領令に署名
ロイター 2010年02月05日

オーストラリアの富豪、ハーマン・ロックフェラー氏が殺害される
2010年1月21日

▲ この人がいわゆる「ロックフェラー家」と関係あるのかどうかわからないです。

イスラエル軍、市民にガスマスクの試験配布を開始
AFP 2010年03月01日

北京オフィスビル、空室率50%に バブル崩壊寸前か
大紀元日本 2010年2月18日

8店に1店が閉店しているイギリスの商店街の状況
Mail Online 2010.02.12

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▲ Mail Onlin に載っていた寂しいイギリスの街並み。西荻も似たような感じになりつつありますが。

などですが、2月18日には、連邦政府機関のあるビルに小型機で突入して自殺した人の事件がありました。これも事件そのものより、多くのアメリカ人たちの行動の転換の可能性を示唆するものだったように思います。

私自身はこの事件を「少し派手な自殺」程度に考えていたのですが、ヤスさんの最新記事に、犯人のジョセフ・スタック氏の遺書がほぼ全訳されていて、その決意が非常に強固なものだったことを伺わせました。私はスタック氏の遺書から、非常に激しい感動と悲しさの両方の感情を受けたのですが、いろいろな考え方はあるとは思います。


疫病と大量死

新型インフルエンザは何となく終わったような、これからのような、曖昧な感じですが、疫病の状況には変化が出ているようです。最近、カンボジアでコレラが発生したことを WHO が確認しましたが、エジプトでも、豚インフルエンザ騒動の時に、「豚を全頭処分」という非常に愚かな行為をしたカイロの街でコレラの発生懸念が高まっています。こちらは自業自得です。

豚を全頭殺処分したエジプトのその後
Middle East Online 2010.01.29

にありますが、こういう流れです。

・全頭殺処分により、豚が消滅してしまったエジプトでは、有機ごみを豚の餌としてリサイクルしていた循環が切れてしまった。

・これにより、これまでごみを回収して豚の餌にして生計を立てていたZaralinとよばれる人々は生計の糧を失ってしまった。

・清掃を請け負っていた外国企業も撤退。

・結果、カイロの街には生ごみがあふれ返る結果となった。

・生ごみのあふれ返るようになったカイロの街では衛生状態の低下からコレラなどの蔓延も懸念されている。



これは、人間が自らしたことのひとつの結果です。

他の病気関連では、

最大死亡率 23% の病気の爆発的感染がアフリカで進行中
ロイター 2010.02.22

インドで原因ウイルスがわからない謎の熱病
新型インフルエンザ・ウォッチング日記 2010.02.01

NYセントラル・パークで狂犬病に注意、感染アライグマ急増
CNN 2010年01月30日

などです。
狂犬病はほとんど洒落にならない病気ですので、ニューヨークなどにお住まいの方はこのニュースをご記憶下さい。タイのバンコクでも狂犬病騒ぎがあり、タイ政府が40万匹に狂犬病予防接種を決定しています。


環境

昨年の3月ですから、早いもので1年ほど前になるのですが、植物の終局2(コウモリも)という記事を書いたことがあります。アメリカでコウモリが大量に死んでいるというものですが、それは止まっていませんでした。それどころか、昨年は、バーモント州からバージニア州にかけてのアメリカ北東部だったのが、テネシー州などにも拡大しています。

コウモリを死に追いやるカビ、米で流行
ナショナルジオグラフィック 2010年02月17日

これは環境や動物愛護云々の話ではなく、人間に直接関わってくることで、「これから農業がどんどんだめになる」という話です。また、ミツバチの大量失踪と死亡も、アメリカではさらに増え続けていることが確認されたという記事が、 Earthfiles にありました。

豪雨や洪水の裏では、非常に激しい干ばつが、中国や南米で起きています。

雲南・貴州を中心とする中国南西部が厳しい干ばつ
2010年02月23日

水没した村の姿を出現させたベネズエラの激しい干ばつ
2010年02月26日


というような感じで、何となく暗いニュースが多いようにも感じますが、明るいニュースもあります。ワムシと呼ばれる水中の微小動物の中で、5000万年生きてきたスゴイ奴らがいて、それらは無生殖なのに、5000万年途絶えなかったのですが、その理由が解明したというのです。

無生殖で5千万年を生き延びたワムシ
ナショナルジオグラフィック 2010年02月02日

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▲ これからの人類のお手本となるかもしれないワムシ。


5000万年生きのびている先輩を見習えば、人類にも希望が見えるかもしれません。ちなみに、このワムシ、「敵の脅威にさらされると自ら干乾し状態になり、風に吹き飛ばされることで身を守る」のだそうです。

自ら日乾しになっちゃう。
すごい。


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posted by noffy at 14:48 | 地球の歴史