その信号を渡った先にはホテルがあります。
ホテルといっても、シティホテルとかではないラブラブなほうです。
信号待ちをしている時に、そのホテルに入ろうとする男女の姿が視界に入りました。別に見るつもりはないのですが、信号待ちで立っているだけでその姿が目に入ります。入り口のあたりで、女性の方が「早く早く」みたいな仕草で男性を中に押し入れています。
そのふたりはホテルに入っていきました。
すると、ほぼ同時に道の右側から自転車でヨタヨタと初老の痩せた男性が進んできて、そして、私のほうを見て、ニカッと笑い、
「寒いけど、アツイねえ」
と言い残して、高笑いしながら自転車で私の前を横切っていきました。
どうやら、今のオジサンも若いふたりがホテルに入るところを見ていたようです。
「うーむ・・・」
と私は唸りました。もちろん、知らないオジサンです。
その場が終わり、同日の今度は夕方頃。
もう暗くなってきた近所の道を歩いていたところ、自転車のオバサンが私の方を見てから、上の方、つまり空の方に向かって手を挙げました。
「ん?」
と、その方を見ると何と!そこには・・・・・・何もありません(苦笑)。
「空しかないぞ ?!」
と見ると、オバサンは何やら手を上のほうに振りながら、そのまま自転車で走っていきました。まあ、こちらのオバサンの場合はやや微妙に危険な香りもしますが、まあしかし、これでそこに UFO などが飛んでいても驚くだけなので、何もなくてよかったというような安心感はあります。
帰ってみると、宇宙天気ニュースでは、昨日や今日も太陽フレアはMクラスを連発していたことが書かれてあり、「まあ・・・これはアレだな。あれはフレアおじさんとフレアおばさんという感じだったのかなと、何だかこちらの頭も少々おかしくなっていった次第であります。
というわけで、これは本題ではありません。
本題は今朝のニュースで読んだ話です。
英国名門大学の天体生物学者の発表
そのニュースとは、All humans are aliens from outer space: UK scientist Chandra Wickramasingheという記事で、つまり「すべての人類は宇宙から来たエイリアンだ」という記事ですね。昨日あたりの英国の大衆紙サンに載っていたものだそうですが、これを言ったのはフレアおじさんなどとはまた違う人で、英国で歴史ある大学であるカーディフ大学の天体生物学者であるチャンドラ・ウィクラマシン ( Chandra Wickramasinghe ) 教授の発表です。
大体要約しますと、このチャンドラ博士はこう言っています。
・人類は数百万年前に彗星を通じて地球に持ち込まれた宇宙微生物である。
・数億光年の歴史の中で彗星は宇宙を満たしている生命にぶつかり、持っている物質を宇宙に放ち、あらゆる星へ振りまいた。
・新しい恒星システムが作られた時に、一部の微生物が一定の方式によって彗星に入り、さらに多くの微生物を生み出し他の星へ運ばれる。
・なので、人類は膨大な宇宙チェーンの一部分であるといっていい。
・科学的証拠はこの説の方向付けになっている。
というようなことです。
まあ、こういうことを言う人自体は今までもいろいろといたと思うのですが、私がこの記事を読んで大変に嬉しかったのが、この意見に「差別的な」、あるいは「選民的な」意識が存在していないことでした。
何しろ「ALL = すべて」の人類と教授は言っているのです。選ばれた人ではなく、「すべて」なわけです。
もうひとつ気に入った概念が「人類は膨大な宇宙チェーンの一部分である」という部分。
これは WebBot のカテゴリーである「普遍的人類」という概念そのものではないかと思ったりしたのであります。普遍的人類の原語は WebBot では、初期では確か omni humanity となっていて、カテゴリー化した時には「Renaissance Dynamo」(ルネッサンスの発電機?)となっているような気がしたのですが、omni humanity だと、それはすべての人類性みたいな意味でしょうか。
私個人はこの意見に昨年大変に感銘を受けまして、「すべての人類というのは、まさしくすべてであって、どこの星のどんな人類もそれは人類である」という(書いていても何だかよくわからないですが)思想だと私は勝手に思っています。
それで合っているのかどうかはわかりません。
でも、このことを補強してくれるような発表をしてくれる科学者などいないだろうなあと思っていたのですが、このちょっと強面のチャンドラ教授が「それでよろしい」と言ってくれたような感じです。

▲ チャンドラ博士。エイリアンっぽい眼光をお待ちであります。
このあたり、単純に、エイリアンが「いる」とか「いない」の話と何がどう違うのかということをもう少し書くと、たとえば、実在するしないを別として、オカルティストでさえ「宇宙人はいる」というような方向で話をすると思います。
WebBot の普遍的人類の概念とか、チャンドラ博士の言っていることはそうではなくて、宇宙にはいたるところに宇宙人がいるのではなく、「宇宙には人類がいたるところにいる」という発想です。
しかも、多分、みんな親戚か兄弟姉妹ということにもなりそうです。
うーむ・・・。
たとえば、地球上での人類に限定してみれば、確かに現在の人類のほぼすべては兄弟だということは言えるようで、ミトコンドリア・イヴ(現生人類は15万年から20万年くらい前の間のアフリカにいた、たった一人のアフリカ人女性から派生した)という学説上の存在が間違いないようだとすると、そこから現在までの進化の道筋は何となくわかります。
そこで、チャンドラ教授の言っていることをもう少し細かく見ていくと、これはこれで結構、反逆的な意見ではあることがわかります。
まずこの部分。
・人類は数百万年前に彗星を通じて地球に持ち込まれた宇宙微生物である。
数百万年前というと、地球上の生物の進化はほぼ最終ステージに突入していて、とてもではないですが、微生物からスタートするような年代の段階ではないわけです。そのステージはすでに地球では7億年くらい前に終わっている。
なので、仮に人類が、この「数百万年前の宇宙微生物」から進化したとすると、ちょっとこれは考えられないほどの進化のスピードなのですね。「そんなのありえなーい!」とおっしゃるギャルもいらっしゃるでしょうが、しかし、そこで、我々は「カンブリア大爆発」などの地球の謎が存在することに気づくのです。生物の進化。特にスピードに関しては、今でもわからないことはたくさんのようなのです。だから、進化のスピードの問題に関しては、いくらでも考えられるような気はします。
いずれにしても、チャンドラ教授は進化論そのものを否定しかねない話のようにも見えて、進化論ファンの私は微妙ですが、まあしかし、それでもチャンドラ博士の意見が魅力的なのは確かです。
そして、何よりこちら。
・数億光年の歴史の中で彗星は宇宙を満たしている生命にぶつかり、持っている物質を宇宙に放ち、あらゆる星へ振りまいた。
これを読んだ時、ひゃあああああああ、と思ったものでした。
教授は「宇宙を満たしている生命にぶつかり」と言っているのですよ。
つまり、「宇宙空間は微生物の生命体の塊である」とでも言いたいかのような話にも聞こえませんか。
これはいいですねえ。
私はこのことを読んで、宇宙を漂うということは、真空を漂うのではなく、プランクトンなどがたくさんいる海の中を泳ぐようなものに近いというような感覚を受けました。
しかしやはり、これは一種のメルヘンではありますし、やっぱり、「そんなのありえなーい!」とおっしゃるギャルもいらっしゃるでしょうが(なんでさっきからギャルなんだよ)、しかし、そこに私たちの前に希望として立ちはだかる存在が、「暗黒物質および暗黒エネルギー」なわけですよ。宇宙の74%は暗黒エネルギーで占められ、22%が暗黒物質で占められているという事実(かもしれないこと)。
私たちの知っている世界は宇宙全体の4%に過ぎないかもしれないという事実。その暗黒物質が生命体でないとは、まだ人類が物質の正体を見つけることができていない以上は誰にも言えないように思います。
「人間に感知できないほどの微細な生命体が、宇宙にあるかもしれない」という、考えたら当たり前にも思えることに気づかされたわけですが、博士はさらに「宇宙空間はそれで満ちている」と。
うーむ・・・いい話だなあ・・・。
そういえば、ちょっと前に紹介したことのある Fire Earth に There has to be altruism in the universe: Physicistという1月27日の記事でも、アリゾナ州立大学の物理学者であるポール・デイヴィースという人が何となく似たようなことを言っていました。
つまり、人類に感知できないほどの微細な(サイズの)エイリアンと私たち人類はすでに同居しているのかもしれない、と。
でも、チャンドラ教授はさらに突き詰めて、「それも人類である」と。
人類皆兄弟という言葉にようやく終着点が見えてきたような気がしたのであります。
ところで、暗黒物質を含めた宇宙物質探求は日本人の学者さんたちが今までも多く研究に関与・寄与していますが、先日、「暗黒物質」とらえる目、東大施設でほぼ完成というニュースがあり、この夏から、暗黒物質の検出器が本格的に稼働するようです。

▲ 東大の施設で完成間近の暗黒物資検出器。微弱な光をとらえる642個のセンサーがついているそうで、完成後は鉱山跡の地下の水槽に沈められるのだそうです。
メキシコの謎の落下物
「メキシコで宇宙からの正体不明の落下物が地面に30メートルのクレー^ーを残した」というニュースは、アースチェンジ・メディアなどにも載っていて、ご存じかと思いますが、これは謎ですね。隕石、人工衛星などいろいろな意見が出ていますが、メキシコの軍隊が痕跡を消してしまって、もうわからないようです。こちらにいくつかのニュースがまとまっています。
最近、火球にしても光にしても、空関係の事件は実に多くなりましたが、これは実際に爆発音や衝突音を多くが聞いていますし、何かが衝突したのは間違いないようですが、いよいよ実害に近い影響が近づいている可能性もあります。

▲ アースチェンジメディアにあった写真、これが本当に先日のメキシコの写真なのかどうかは不明。

▲ こちらは今日、こちらで見つけたもので、2008年にペルーとボリビアの国境あたりにできた30メートルのクレーター。隕石だとされているそうです。今回のメキシコのと似ています。
しかし、上のエイリアンは皆兄弟ニュースでやられてしまって、こちらまではちゃんと調べる時間ができせんでした。
あと、先日の太陽の件はここにきてサンなどの一般メディアも取り上げるようになっているようで、また新しい動画も YouTube にアップされていて、世界中のブログなどで紹介されています。私も紹介しとこう。何か飛んでいるんですが、注目すべきはこの速さでしょうね。
太陽の直径は139万キロメートルで地球の100個分くらいの距離があります。
そこを数十秒で横切っちゃってる・・・(苦笑)。秒速数万キロでしょうか。時速だと・・・うーん、わからないです。
最近はニュースが多すぎてもう追いつけない感じです。
科学系や宇宙のこと、そして、自然関係のニュースは日々本当に多くて、書きたいことも多いですが、やはり、時間に追いつくことができていません。
そういえば、最近、 WebBot を知っている人と話す機会がありましたが、私は、その人に「なんか1年くらい前にクリフ・ハイが書いていたことと同じような感じに自分自身がなってしまってますよ」と話しました。
それは、2009年1月3日配信のALTA 1109パート0の巻末エッセイにあるクリフ・ハイの言葉です。
2009年を一言で要約すると、それは「変化に追いつくために一生懸命に走る」ということになるのではないかと思う。変化を受け入れることを拒む人々は確実に取り残される。しかしながら、変化と調和する新しい考え方に気づくならば、心の中にあった深刻な葛藤は消え、周囲の環境の速い変化と実際に調和することができるようになるはずなのだ。これはいわば宇宙からの贈り物であろう。
で、この中の「変化に追いつくために一生懸命に走る」というところが追いつけていないのです。まあ、追いつけそうにもないですが、変化の波の中に生きている実感はありますので、それはそれでいいのですかね。