2009年09月29日

大洪水と向き合うこと


さりげなく始まっている洪水の時代


最近、妙にしつこく「みずがめ座の時代がどうだこうだ」と書いているのですが、そのひとつの特徴が「気づかないほど自然にいろいろなことが変わってきている」ということだと思っています。

その中のひとつには、自然災害もあります。

我々は自然災害というと、どうも地震とか噴火を怖がりますが、少なくとも今年はそうではないようです。今年は例年にないほど地震の被害が少なくて(地震が少ないのではなく、人的被害が比較的少ない)、逆に徹底的に台頭している自然災害が「洪水」です。

すでに今年だけで「建国以来」とか「百年ぶり」といった冠のつく大洪水がいくつも発生していますが、現在までの2009年の三大洪水はこの三つだと思われます。それぞれ YouTube のビデオも載せました。


台風(莫拉克)による台湾の大洪水(8月9日)
台湾建国以来ともいえる、もっとも激しい洪水災害。死者124名。下の動画は多分車中から撮ったプライベートビデオ。川ではなく、すべて陸地だと思われます。





フィリピン・マニラの台風による洪水(9月26日)
死者100人以上、不明数十人、45万人が避難。



フィリピンでは、7月にも台風で大洪水が発生しています。



トルコ・イスタンブールの大洪水(9月9日)
トルコのベイセル環境相が「過去500年で最悪」の豪雨だと述べた、考えられない豪雨による洪水。死者31人。




これら大きく報道されているものとは別に、洪水はあらゆるところで発生しています。

中国南西部で豪雨、死者・行方不明者19人
中国、南・中部で集中豪雨 1か月で66人死亡(7/31)
中国で163万人が被災する洪水被害(8月13日)

中国は年初からずっと洪水が起きっ放しの状態。
また、ブラジルでは複数回の大洪水によって5万人以上が家を失っています(こちらこちらなど)。

インドネシアのダム決壊(3/27)
チリの豪雨(9/7)
スーダンで大洪水。2万世帯が家を失う(9/6)

キリがないのでここらあたりまでにしておきますが、実は今年の洪水被害は頻度も規模も異常なのです。発生件数だけではなく、ひとつひとつの規模と被害が大きい。

先進国では、アメリカの洪水被害がもっとも多くて、少なくとも洪水で2度の非常事態宣言が出ています。

米ノースダコタ州洪水、3万人が家失う(3月)
米南東部で洪水、7人が死亡 ジョージア州は非常事態宣言(9/22)

日本でも、7月に九州で激しい豪雨による被害が出ています。

今年の洪水被害の特徴は、ちょうど、年初に WebBot に書かれてあった予測がそのまま当てはまりますので、そちらを転載いたします。 2009年1月18日に配信された ALTA レポートより。


とにかく2009年の自然災害の特徴は洪水が異常に多いことである。ただ、その規模はこれまでの洪水とは異なっている。これまで経験したことのない大量の雨が降り、そのため今まで川がなかったところに川が突然とできたり、渓谷ができるような異常現象を目撃するだろう。洪水の規模はあまりに大きいので、洪水が海まで飲み込んでしまうかのような印象を受けるだろう。また、こうした洪水の原因の一つとなる激しい降雨は、やはりこれまでにない規模の水蒸気の蒸発をもたらし、それが後にまた激しい降雨の原因となる。


現実もまったくこの通りとなっていて、考えられない豪雨によって、それまで経験したことのないような洪水が襲うという感じになっています。

また、1月24日配信の ALTA1109 パート3の巻末エッセイで、クリフ・ハイはこのように述べています。

数年前からの現象だが、2009年頃に「洪水」という言葉がピラミッドの頂点に来るようになった。これは自然災害としての「洪水」だけではなく、「家の差し押さえの洪水」「破産の洪水」「通貨の洪水」「ハイパーインフレーションの洪水」などというように、「洪水」の言葉で形容できる様々な現象を指している。このように、「洪水」は幅広い現象を説明できるキーワードなので言葉のピラミッドの頂点にくるのだ。


とあり、データにおびただしく現れる「洪水」というキーワードを、一種の比喩と理解したようです。しかし、実際には比喩ではなく、洪水は現実の洪水の爆発でした。

クリフ・ハイ自身が今年これほど実際の洪水の嵐が吹き荒れるとは予想し難いものだったように思えます。なお、クリフ・ハイは同じエッセイで、2009年の洪水の時代に続いて、「2010年は噴火の時代になる」と予測しています。


自然災害の主役は交代している

洪水に比べると、自然災害における地震の脅威は少なくなってきています。「地震自体が衰退している」というわけではないかもしれませんが、地震の被害は今年は小さくなっていて、来年以降がどうなるのかはわかりませんが、気象の条件が来年以降も同じような状態なら、水の被害のほうが大きいという状態が続くことも予想されます。

この「自然災害における地震と洪水の被害規模の交代の流れ」は21世紀に入ってからのひとつの流れかもしれません。

2000年から2008年までの地震災害と洪水災害の発生件数(国際ニュースとして報道されたもの)を World News Alert から調べてみますと、

洪水(件数)

2008年 (27)
2007年 (24)
2006年 (11)
2005年 (16)
2004年 (15)
2003年 (2)
2002年 (5)
2001年 (2)
2000年 (1)


地震(件数)

2008年 (27)
2007年 (17)
2006年 (14)
2005年 (18)
2004年 (10)
2002年 (2)

となっていて、洪水の増え方の加速度が目につきます。今年の洪水発生件数は2008年の記録をすでに塗り替えているはずです。また、今年の地震での被害の少なさは、不本意ながら死者の数という比較ではっきりする部分もあります。

21世紀に入ってからのその年の最大の被害のあった地震を挙げると、

2009年 04/05 イタリア 300人死亡
2008年 05/12 四川大地震 6万9197人が死亡
2007年 08/16 ペルー 337人が死亡
2006年 05/27 インドネシア 6000人が死亡
2005年 12/26 スマトラ地震 21万人が死亡
2004年 12/25 イラン 2万8000人が死亡
2001年 01/26 インド 3万人が死亡



となっています。

地震がこの世から消えることもないでしょうので、これから大きな地震も起きるかもしれませんし(というか、普通なら起きます)、 WebBot にも「巨大な地震が複数起きる」ことは書かれています。


それにしても、「そもそもどうして今年は何百年に1度の豪雨が各地で降るのか」という疑問はあります。少し調べても、どうも「これが原因だ」という納得できる根拠に突き当たりません。海面温度や大気の問題、台風の勢力、湿度や降雨条件、それぞれ問題はあるとはいえ、何百年に一度というほどの違いは見られないように感じるのに、どうして雨だけこんなに多いのか。

個人的には「雲の異常」というのはあるような感じはしています。「雲の生成に宇宙線の影響が絡んでいる」という一部の学説を多少加味して考えると、宇宙との関連も、まあ、ありそうです。


そういえば、宇宙といえば、ヤスさんの最新記事にあった、NASA のチャンドラー衛星が撮影した、銀河中心の写真(マヤ族が「フナブ・クー」と呼んでいたものとされる)がスゴイです。

これです。

milkyway_galaxy_uw-madison.jpg

「SUN」と書かれているところの点が太陽系らしいですが、それと銀河中心で光っているモノの大きさを比べてみて下さい。
私は思わず、「フナブ・クー、でかい!」と叫んでしまいました。

ここで太陽系の星の大きさも確認しておきましょう。
(図は惑星の大きさを比べようから拝借いたしました)

sun-earth-1.jpg

これが太陽系にある惑星たちですが、地球がないですよね。
よく見ると、木星の左側に「ゴミのような点」がいくつか見えると思いますが、その中の青いゴミが地球。

sun-earth-2.jpg

で、これでもう1度、銀河中心の写真を見ていただきたいのですが、もうね・・・・・これは比較になるとかならないとかの差ではないですね。

この銀河中心にある光の束みたいなのを見て、「ああ、これはもうなんかあれだな」と思いました。(どう思ったんでしょうか)


話がそれましたが、大まかにいえば、多分、洪水は(地震もでしょうが)結局、宇宙の影響をモロに受けていると考えてもいいような気もします。つまり、対策はできないと思われます。


自然災害に関しても「今は数千年の節目」

もうひとつ思うのは、来年からはここに「海面の上昇」が加わるかもしれないという懸念というか、予測があります。

9月11日に、アメリカ東海岸で海面が謎の上昇という報道があり、ニューヨークなどで数十センチ海面は上がってきているのだそうです。メキシコ湾流のスピードが落ちたことが原因のようですが、そもそも、どうして海流スピードが落ちるのかという理由は現時点では不明。(海流のスピードが落ちる件に関しては個人的に思うところのあるニュースでもあります。海の生き物がどんどんと死んでいっている予感

これが数メートル、数十メートルという海面上昇になって、そこに今年のような豪雨が加われば、もう鬼に何とか。どうしようもない状態になる可能性は否定できません。自然災害に関しても「今は数千年から数万年の節目かもしれない」と、個人的に思うようなところはあって、そのくらいのスパンでしか経験のできない災害はあってもおかしくないかと。


そういえば、上で取り上げた WebBot の ALTA1109 パート3の巻末エッセイで、クリフ・ハイはこう書いています。

他方、「洪水」はわれわれの精神的な「変容」のための重要な条件でもあるのだ。特にそれはアメリカ国民にとってそのように言える。「洪水」は浄化の方法でもある。


日本にも、命の洗濯という言葉があります。
まあ、もっともこれからのものは人間の命そのものが洗い流されるほうの洗濯という意味かもしれないですが。


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posted by noffy at 06:23 | 地球の歴史