2009年08月26日

9つのサイクルと自分 Vol.1 - 164億年前から8億4000万年前まで

「いろんなこと」が起きるまであまり時間がない気がしてきました。

死ぬか死なないかはともかく、死んでからも今と同じように考えたりできるのかどうかはよくわからないわけで、まあできないと思うのですが、まだ少しは考えられる今のうちに「地球と自分の関わりの歴史」を内省してみたりしたいと思いました。

コルマン・インデックスの大ファンである私はやはり、コルマン・インデックスでの時代の区切りをベースにして、時代時代と自分と地球との関わりを(今に置きかえながら)考えてみたいです。年代の区切りとその期間のもつテーマはいつも参考にさせていただいている、ヤスの備忘録のこちらの記事「マヤカレンダー(3)」にあるコルマン・インデックスの解説に沿う形です。

コルマン・インデックスは次の9つのサイクルにわかれています。

第1サイクル
164億年前から8億4000万年前まで(155億6000万年間) 細胞の形成

第2サイクル
8億4000万年前から4千100万年前(7億9900万年間) 哺乳類の発生

第3サイクル
4千100万年前から200万年前(3900万年間) 家族の発生

第4サイクル
200万年前から10万200年前(189万9800年間) 部族の形成

第5サイクル
10万200年前から5116年前(9万5084年間) 文化の誕生

第6サイクル
5116年前から西暦1755年(4862年間) 国家の誕生

第7サイクル
西暦1755年から1999年1月4日(244年と4日間) グローバル経済圏と通信網(インターネット)の発達 

第8サイクル
1999年1月4日から2011年2月10日(12年と37日間) 物質を超えた意識の発生

第9サイクル
2011年2月10日から2012年12月22日(315日間) 人類の意識の進化の完成


となっています。
今は、第8サイクルのややうしろのほうにいます。

第1サイクルが155億年間なのに、第9サイクルが315日間と、ものすごく期間が短くなっているのはタイムウェーブゼロ理論というようなものと関係があるようで、要するに「地球が発生して以来、時間はどんどんと加速している」ということらしいです。

というわけで、今回は「第1サイクルの164億年前から8億4000万年前まで」の155億6000万年間を振り返ってみたいと思います。
コルマン博士がつけたこの時代のテーマは「細胞の形成」
ビックバンから最初の生命の誕生あたりがメインのイベントとなりますが、私はここに「海流の誕生」というイベントを2番目に配置したいと思います。



生命の誕生と海流の発生


まあ・・・164億年前から始まるこの期間は、そのほとんどの期間にいわゆる生き物はまだ地球にはいなかったわけで、しかも、時間の加速度が遅いので、かなりゆったりとしていたみたいです。

今だと、たとえば5年間くらいでも、「あれからもう5年経つのか・・・」などという表現を使うこともありますけれど、当時の5年なんてのは、今でというと、0.0000000005秒くらいのもんで、瞬く間に過ぎ去る時間であったと思われます。

来る日も来る日もおんなじょうな風景の中で、1万年・・・1億年・・・100億年・・・と過ぎていく・・・。しかも、その100億年でも「そんなに変わっていない」という・・・。冷静に苦笑したくなるほどのゆったりとした時間。

今の世の中では10分の遅れでビジネスで失敗する人もいるでしょうが、この頃は1000万年くらいまでなら誤差で済みそうです。

「いやあ、ごめん。1000万年遅れちゃったよ」
「そんなにかよ!」


さて、コルマン博士はこの第1サイクルに「細胞の形成」というタイトルをつけていますが、いつ細胞は生まれたのか。

私が暇な時によく眺めている地質年代表から、この期間にあった主なイベントを挙げてみます。(この地質年表ではビッグバンが150億年前)。特に生物の進化に関してのイベントを挙げました。大陸的にも磁場が発生したり、全地球凍結の可能性があったりとかいろいろとあったようなんですが、生物はその間、一応絶滅せずに地道に進んできたようであります。


150億年前 ビッグバン
46億年前 地球誕生
40億年前 海の誕生
38億年前 生命の誕生
27億年前 海面への生命の進出
22億年前 大気中酸素の急増
21億年前 真核生物の登場
21.5億年前 多細胞生物が海洋に出現
10億年前 多細胞無脊椎動物の誕生



この期間には、つまり、我々の祖先は「多細胞無脊椎動物」というものまで進んだようです。

こちらに6億年前の地層の中から発見されたものから記した当時の海の生き物の想像図があります。10億年前にここまで発達していたかどうかはわからないですが、6億年前はこういう感じだったようですね。

image014.jpg


そういや、「時間の加速」という点でいえば、この頃の生き物はどのくらいの寿命だったんだろう。大体、今は大型生物で百年以下で、小型生物だともっと短いのが普通ですが、どうだったのでしょうかね。

いずれにしても、とりあえずこの大体150億年の間に生き物としての我々の祖先である細胞が生まれていて、人間の歴史に直結する生命活動はここからのようです。

このゆったりとした期間の中で目につくのが、

40億年前 海の誕生
38億年前 生命の誕生

の間の期間の短さで、ビックバンから地球ができるまでを考えると、これは相当早い。
海・・・
どうも、やっばり「海」がポイントのような気がします。
今までもこれからも。

というわけで、この第1サイクルと自分の関係性で思ったことは「海と自分との関係」であります。下に「海流の発生」についての疑似科学的な推測も書いたのですが、最初の海の生物の営みが、その後のすべての生き物が繁栄できる可能性(宇宙の危険からの分離)を作ったと、最近の私は考えます。

どうせそんな昔のことはよくわかんないので、夢のある考えの方がいいのです。



海流と地球の磁場の生成に関して


上の地質学年表には、「強い地球磁場の発生」が27億年前とあり、具体的にはこう書かれています。

 > 27億年前 対流からマントルオーバーターンへ → 激しい火成活動 → 外核対流の開始 → 強い地球磁場の発生

つまり、「地球自身が地球の内部でのマントルの動きと活動で地球に磁場を発生させた」ということのようです。

これはこれでロマンはあるんですが、実は私は「磁場は地球自身ではなく、地球に生まれた生物たちが生成する原因を作った」と考えたりしています。無茶な話ですが、こんな考え方です。


まず、この歴史の順序

40億年前 海の誕生 → 38億年前 生命誕生 → 27億年前 磁場の発生

と、この2つのニュース
» 地球の磁場の変動、原因は海流か?
» 海洋生物が泳ぐことも気候変動の要因か
(共に、ナショナルジオグラフィック)

を合わせて考えて、


・40億年前 海の誕生

・38億年前 生命誕生で生命が海中で活動を開始すると共に海が少しずつ動き出した(それまで海に流れはなかった)

・このことにより海流が発生

・27億年前 海流が地球磁場の発生を促した

・海流が気候と気流の発生を促して、地球に「いろいろな気候のあるいろいろな世界」を作った


と夢のある方向でいきたいのです。

我々の先祖であるクラゲみたいな面々が海に海流を作り、海流が気流と地球の気温分布を作っていった・・・と。海で生まれた生物たちが、生物自らの活動で"自分たちが生きられる環境を作るために"地球を活動させていったという概念です。
その活動を元に「こんな気候やあんな気候」ができる。地球の環境が多彩化していく。

そして、さらには海流が地球の磁場を形成し、地球は磁気を持つことにより、宇宙からの様々な恐ろしいもの(小惑星だとか生物にとって良くない宇宙線や紫外線など)を避けられるようになってきた。つまり、そのあたりから、「地球ではわりと安心して、生物の繁殖が可能となってきた」と。

それらはこのクラゲとか変なフニャフニャとした生き物たちの集団での(規則的な方向に対しての)遊泳によって開始されたという想像です。頼りとなる根拠が「海洋生物が泳ぐことも気候変動の要因か」だけですが(苦笑)、個人的にはこの考え方には夢があります。その時点から始まり、何億年か続く地球の環境を、最初の生命であった海の生物たちが決めていく。 「クラゲみたいのが地球の環境を最初に作り、宇宙から地球の生物を守った」と。


まあ、この考え方からだと、「海の生き物がいなくなると海流が止まる」ということでもあり、「海流が止まると、風も気候もなくなる」ということでもあります。

つまり、海の生き物がいなくなると地球の自然が変わってしまう、あるいはなくなってしまう。農業も動物分布も生物体系もすべて変わってしまう。
あるいはなくなってしまう。

今、私たち人類はまさにその「海の生き物がいなくなる」というような事態に直面しているわけですが、この理論だと、これから夢とロマンと共に人類を巻き込んだ6度目の大量絶滅がきそうです。

最初の「海の誕生 → 生物の誕生」までのスピードを考えると、海の機能が変化したり、海の機能がなくなった時には、この時と同じものすごいスピードで(ただし、タイムウェーブゼロ理論があるので、当時の2億年は今の1週間くらいかと)進む気もします。


ちょうど Fire Earth の最新記事は、World’s beaches turned killing fields世界の海岸は殺戮の場となった)という最新の海の事情のニュースでした。



[追記] 今日(8月26日)のナショナルジオグラフィックの「星の数に上限はなかった」というニュース。

» 紫外線望遠鏡によって覆された宇宙の定説

宇宙というのもなんかもうすごいですね。


Sponsored link




posted by noffy at 01:43 | 地球の歴史