2009年08月22日

夢のワンダーランドへようこそ



1カ月くらい前からでしょうか。
特に具体的な根拠があるわけではないのですが、「何だか、食糧問題がもうすぐのような気がして仕方ない」というような状態になりました。もちろん、あまりにも感覚的な話で、ここに書くようなことではないのですが、この切迫感はなかなかのものです。

そんな中で、新しい WebBot の翻訳版がヤスさんのところからリリースされました。

いつも同じようなことばかり書いていますが・・・これはもうすごい。
本当にものすごいです。

実は今回の WebBot はここ数回と比べても具体的で現実的な記述が多く、また、暗殺とか革命とか戦争、病気、放射能、農業の全滅、ハイパーインフレなどの描写の生々しさは今まででもっともショッキングな感じがします。

たとえば、私が WebBot の中で今までで一番ショックを受けた記述は「宇宙と太陽の異変」に関しての記述で、要するに、太陽系全体と太陽の異常の問題により、地球は太陽の極大期(2012年頃)にかけて危機的な局面を迎える、というものですね。

大変なショックではあったのですが、しかし逆に考えると、これはもう個人の力ではどうにもならないことなので、怖がるようなことでもない。

宇宙と太陽の問題は、地球に住むものは誰もどうすることもできないことであり、諦めて明るく生きていくしかない問題なのですが、今回の WebBot の内容はそうではなく、経済の破綻であったり、革命であったり、戦争であったり、災害であったり、食糧の枯渇であったり、いろんなことがあるわけですが、それらには、「個人での対処の可能性を彷彿させる」ものであります。平たく言うと、何かの手段により我々はその先まで生きていくことができるかもしれないというようなことですね。

私が今回タイトルに「夢のワンダーランドへようこそ」とつけたのは、以前、クリフ・ハイが巻末のエッセイ(4月4日配信のALTA1309 パート4)で、経済トレンドの予測を行う同僚が顧客から、「ミステリーサークルみたいな怪しいことを書くな」みたいな抗議を受けたことにふれ、


このような保守的な人々から見るなら、われわれがWebBot で問題にしている世界こそ、夢のワンダーランドの世界にしかすぎないのだろう。そういう人々にはワンダーランドへようこそとしかわれわれはいえない。


と書いていたことに由来しているのですが、今回の WebBot からはこの言葉を強く感じます。まるでこれからの地球は「何もかもが起きる」世界であるワンダーランド


たとえば・・・

デリバティブの崩壊
銀行閉鎖
アメリカの革命
世界の民衆の蜂起
資産家の相次ぐ暗殺
病気の拡大
核物質の循環による大量死
農業の壊滅
バチカンと民衆との戦争
ハイパーインフレーション
超巨大地震
世界を包み込む巨大な津波
宇宙からの未知のエネルギーの影響
エイリアンとの戦争

などのようなことが同じ重要性として語られているというのはまさに超ワンダーランド。

もちろん、書かれている内容が変化したわけではなく、大まかで言うと「以前とほとんど同じ」であるのですが、以前と違うことがあるとすれば、「それぞれの風景が非常に具体的になってきている」ということです。

だから、簡単に言うと、「想像しやすくなっている」のです。
どれも私には映像となって頭の中を駆け巡ります。

アメリカの革命についても、ちょうど先日、このブログでアメリカの憂鬱と希望という記事を書いたのですが、「インフルエンザワクチンの強制接種に対しての抗議運動として革命はスタートする」という流れはさほど不自然ではないと思われます。

デリバティブの崩壊や全米の銀行閉鎖に関しても、いつ始まってもそれほど不思議ではない気もいたします。

世界の民衆の一斉蜂起に至っては多分もう始まっています。相当数の暴動が昨年の暮れ以来起きていますが、「暴動マニア」の私が注目していた暴動は下のようなもの、これらは必ず再燃すると思います。


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2008年12月 ギリシャの暴動


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2009年1月 ブルガリアの反政府運動


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2009年1月 ラトビアの反政府運動


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2009年3月 パキスタンの暴動


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2009年4月 タイの反政府運動


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2009年4月 モルドバの暴動



暴動に関しては、経済の落ち込みが回復不能だとわかった時点で、これからどの国でも起きるのでしょうが、日本の経済との絡みで注目すべきは中国だと思っています。農村部で起きている小さな暴動はほとんどニュースにならずに終わっているようですが、そのうち報道規制を押さえきれないほどのことになった場合には、中国バブル経済の崩壊と並んで、アジアはグッチャグャになるような気がします。


他の項目、たとえば自然災害(最近は主にこのことを勉強しています)と食糧危機、そして、植物が消えるというようなことに関しても稚拙ながら過去に書いたことがあります。
ご参照いただれば幸いです。

» 植物の終局
» 植物の終局2
» 植物の終局3【追記】


項目にある「核物質の循環による大量死」については、大変ショッキングな事象が WebBot に書かれているのですが、それを書くと、このことだけがセンセーショナルに独立してしまうのがイヤなので私は書きません。「想定外の予測」であり、大変に驚きましたが、初めて出てくる事象であり、成り行きを見守りたいと思っています。


今回、クリフ・ハイが言いたいことが結構ストレートに私には伝わった気がします。
それは、

現実から目を背けずに、しかし、現実に押しつぶされることなく、2014年まで生きのびることが肝要だ。


と言っていると私は解釈しています。

クリフ・ハイは今までにも書いていて、私も思っていますが、これから2012年頃までに特別不思議なことやオカルト的な神秘が世界を覆い尽くすというわけではなく、これから今、明らかに進んでいる現実の道の上をさらに進んでいくというだけのことだと思います。そこに、隠されていたいろいろなことも加わるかもしれないというこですね。まあ、過去の歴史やエイリアンのことなどについてはそういうことになるのでしょう。

「現実から目を背けずに」と言われて、UFOや神話を否定することが現実だと思いこむようなムキもありますが、現実というのは現実であり、たとえば、目の前に積み上がっている財政赤字やデリバティブの金額、米国などでの住宅差し押さえの現状等を見て、「それでも景気は上向く」と考えている人がいたら、それはすでに現実を見ていない気もするのです。これから起ころうとしているインフルエンザの蔓延とその対策ワクチンの問題もそうでしょうし、今起きている各地の災害もそう。

それがどの種類の現実でも「見ていかなければいけない」とは思います。


ただ、私たち人間は結構、「見えていない」のも事実です。

難しいことを言っているのではなく、たとえば、毎日毎日、通学や通勤で何年間も歩いた道。その道にある日、一軒の店にシャッターが下り、「閉店します」と張り紙がある。

「さて、何の店だっただろう?」

これは結構わからないことが多いのです。

最近、私の街(東京の西荻窪から吉祥寺のあたり)でも、駅周辺以外の商店街にどんどんとシャッター街が広がっていて、商店街自体がなくなってしまった所もあります。

それはともかく、20年以上も見た風景なのに、閉店した店が何の店だかさっばり思い出せない。これと同じように、我々は「同時に起きている現実を何も見えないまま」に進んでいく可能性は十分にあります。「それをなるべく見ていこう」とクリフ・ハイは言っているようです。

見ていくためには「興味」が必要だと思われます。興味がないと、閉店した商店街の店のように「見えていない」ものとなりやすいです。今は、子どものように何にでも興味を持って生きるべき時代だと考えます。


最後に、私の好きなクリフ・ハイのエッセイの部分を。(改行は私による)

(ここから転載)



「いま」という瞬間に生きるとはどういうことであろうか?

それは時間が「いま」という一瞬に圧縮されることを意味している。確かに、時計が刻む時間は物理的に一定でありこれが変化することはないかもしれない。だが、われわれが生きる一瞬一瞬の時間の質が最近まったく変化してきていることに気づいているだろうか?

いま一瞬の時間は、われわれがかつて経験したことがないほど濃密になり、圧縮されたものとなってきている。この時間の圧縮は、経済や社会、そして地球が変化するにつれ、これから数年間で本格的になると私は考えている。このような時間の圧縮の体験から、われわれ一人一人が太陽系と変化の瞬間を共有し、また銀河系とも共有していることが実感として分かるはずである。時間の圧縮体験はミクロとマクロで人間に大きな影響を与えるはずなのだ。

古代ギリシャでは時計が刻む日常的な時間の「クロノス」と、なにか特別なことが起こる「カイロス」という2つの時間概念をもっていた。

いまわれわれすべてが「カイロス」の時間をともに生きることになる。おそらくこれは可能性の高い予測として成立するだろう。これは人間自身が望んだものではなく、宇宙が人間に経験することを迫っているものなのだ。




(転載ここまで)


相変わらずいいエッセイであります。

これから「時間」は空気抵抗を感じるほど濃くなったりするのかも、なんて思ったりもする最近の私だったりします。
タグ:暴動 革命 WebBot


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posted by noffy at 18:41 | 人類の未来