2009年04月15日

スズメのこと。ナラが消滅していること

追記として、4月15日にインドで起きた1500人の集団自殺のニュース(1,500 farmers commit mass suicide in India)のことにふれておきました。(2009.04.16)



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▲ スズメは1万年前から人間の生活と共にいたそうです。




最近、このブログのテーマの中のひとつにもなりつつある「小動物の減少、あるいは消滅」に関してですが、昨日、コメントで「ヨーロッパでスズメが減少している」という英国インディペンデント紙のレポートを教えていただきました。

First they disappeared from Britain. Now Europe's house sparrows have vanished

2006年のものですので、ずいぶんと前からスズメの減少はヨーロッパでは問題となっていたようです。

英文なのですが、興味深いものですので、大雑把に訳しておきます。
毎度のことですが、英訳に関してはかなり適当ですので、あくまで内容の紹介的にご覧下さい。

(ここから)

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最初はイギリスで、そしてついにヨーロッパ全土でスズメは消滅してしまいました


スズメは、フランスと他の欧州諸国ではもはやありふれた鳥ではなくなってきています。

かつてはいくらでも飛び回っていたスズメですが、今ではパリを始めとするフランスの都市部で急激に減少していて、また、ドイツ、チェコ、ベルギー、オランダ、イタリア、フィンランドの都市部ではさらに減っています。

イギリスでは、過去15年間でスズメの数が90%減ったとされているのですが、鳥類学者たちは突然のスズメの激減に対しての合理的な理由を見出すことができていません。また、フランスのパリでは、20万羽のスズメが消滅したとされるのですが、謎としか言いようがありません。

ひとつの理由として、「他の種類の鳥が増えて、スズメの生活域が浸食されたのではないか」というものがあります。また、車の移動電話や携帯電話の電磁波に原因を求める人たちもいます。

ただ、どんな理由にしても、なぜ、その影響が「鳥」全般ではなく、「スズメ」に限定されるのか。

類似パターンは、ヨーロッパの各地で報告されています。ハンブルクでは、過去30年間でイエスズメの50パーセント、プラハでは、60パーセントのスズメを失ったと見られています。

フランスの専門家は「危険信号だ」と言います。
「イエスズメは、1万年間、人間と同棲してきた、人間にとって非常にシンボリックな鳥だ」と、生態系への懸念を表しています。

このもっとも身近な鳥の衰退の問題は6年前から議題に載せられていて、カササギ、猫、殺虫剤、ピーナッツ、気候変動、および家の改良などの原因を含めつつも、今でも謎は残っていると言わざるを得ません。


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(ここまで)


ボーッと生きていたせいか、私は今年、「スズメが少ないなあ」と感じたのですが、実際には何年もの間、一貫して世界中で減り続けていたようです。

文中にもあるように、ミツバチの大量失踪などと同様、原因はわかっていないようで、いろんな理由は考えられるにしても、「スズメだけ」がいなくなる理由がないというところで止まっているようです。


それと、もうひとつ。

以前、ご紹介いただいたEarthfilesで見つけたものですが、The State of Our Nation’s Birdsという、アメリカの魚および野生生物部局の運営のサイトによると、「アメリカの800種類の鳥類が、減少や絶滅等の危機にある」とのことです。


ただ、以前も書いたのですが(こちらなどいくつかああります)、現在では、数分に1種のスピードで種は絶滅し続けているようで、ミツバチやコウモリやスズメは目立つところで起きている生態系の異常のひとつに過ぎないと思われます。



[追記]

まったく不勉強なことなのですが、今、日本の山地で強烈な勢いで「ナラ枯れ病」というものが進行していることをさきほど知りました。

詳しくは、農業情報研究所(WAPIC)の全国ナラ枯れ情報に随時まとめられていますので、そちらをご参照下さい。

「ナラ枯れ」というのは、昆虫が運んだ病原菌によってナラやシイ、カシなどの樹木が集団で枯死するもののようで、森林総合研究所によると、秋田や山形、福島など少なくとも23府県に拡大しているらしいです。

農業情報研究所の文章には「山地の生態系と山村生活に破滅的影響を与えかねない”非常事態”」とあります。ナラは木材資源として大変多く使われているものらしく、上のページにある危機感は相当なのものです。

いやあもう・・・なんかこう、多方面から一気に来ている感じですね・・・。

「ひとつの小さな綻びが全体の破綻に繋がる」というような理論も思い出します。



[追記]インドの農民の1500人での集団自殺について(2009.04.16)

報道されるかどうかわからないので、メモとして載せておきます。
インドで昨日(4月15日)、干ばつによる不作から1500人が集団自殺したそうです。

英国インディペンデント紙の報道です。

1,500 farmers commit mass suicide in India

GIGAZINEにこの記事の日本語での説明がありました。


これに関しては、MONEYzine の今年1月の記事 金融危機の次は食糧危機の到来か。遺伝子組み換え作物の光と影 の上から4つめの項目の

 > インドの農民たちが毎月1000人以上も自殺する理由

という章を合わせて読んで頂ければわかりやすいかと思います。

該当部分を抜粋しておきます、

 そこで彼が目にしたのは、インドの農民たちが毎月1000人以上も自殺していることであった。この1年間ですでに13万人を超える農民たちが相次いで自ら命を絶っている。その原因がGM作物にあるといわれるのである。業者から言葉巧みに売りつけられたものの、貧しい農民たちは高い種子を購入できる蓄えが無いため、高利の金貸しから資金を借り受けGM作物の栽培に取り組み始めた。

 しかし、予想以上にその栽培方法が難しく、思ったほどの収穫を達成することのできない農家が続出した。また、たとえ収穫できた場合でもその作物を食べたことにより農民自身が健康被害に直面したり、奇形児が急増するという二重の苦難に陥るケースが急速に拡大した。借金取りに追われ、また自らと家族の健康を害したことで自責の念から自殺の道を選択する農民が後を立たないという。



今回も干ばつで農民が集団自殺したことは事実でしょうが、背景にはいろいろな問題もあることが考えられなくもないです。
タグ:種の絶滅


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posted by noffy at 09:13 | 人類の未来