
△ 本日届いた「オーストラリアの塩辛、あるいは納豆ペースト」ベジマイト。原材料は、酵母エキス、食塩、麦芽エキスなど。色は焦げ茶で結構キツく練ってあります。
以前の記事で、ベジマイトのことを知らない旨を書きましたところ、たくさんの方からの反響を頂き、また、購入店なども教えていただいて、即日で注文した私・・・。
で、今朝届いたんですよ。
ベジマイト。
買ったのは「カルディ」という店で、Yahoo! ショッピング内にもありますし、全国に相当数の店舗があります。
味に関してはいろんな意見を頂いたのですが、そのままなめてみると、塩気が相当キツいのと、アミノ酸系の強い旨み成分があって「外気に触れたまま干からびていった味噌に紅茶を入れて練って柔らかくしたものを舐めているような」感じ(悪い比喩だな。これだと)。
何はともあれちゃんと食べてみようと、三品作ってみました。時間があまりないので、5分程度で作れるもの。(私は味はともかく、料理を作る時間だけは早いです。)
そして、昼食用に作ったのがこれ。

上 ベジマイト入りカレースープ
下左 ベジマイトを塗ったトースト(バターとオリーブオイル)
下右 ベジマイトスープ(笑)
まず、オーストラリアの人たちが日常的に食べているという「パンにベジマイト」。
これは最初に焼いていないパンにつけて食べてみると、そんなに美味しくなかったので、トーストにすることに。一枚は普通のバター。
もうひとつは私の好きなオリーブオイル。
(数年前、東海林さだおさんのエッセイで「パンにオリーブオイルをつけて食べるとうまい」という記述があり、それをやってみたらものすごく美味しくて、それ以来、パンにオリーブオイルをつけて食べるのは私の日常だったりします)
「トーストにベジマイト」はもう普通に美味しいです。
普通の日本食が好きな日本人なら、美味しく感じる人が多いんじゃないでしょうか。
味はうまく説明できないですが、味噌系の何かに近くはあります。ただ、材料が酵母と麦芽なので、よりパンに近い風味で、パンには合います。
今回のような単なる食パンより、味の濃いパン、固いパンなどの方が合うはずです。
やってませんが、普通の白米には合わないと思います。
ただ、後述するように、料理の調味料として、ご飯と合わせることはできそうです。
問題のルックス・・・。こんなのですから、確かに見た目は悪い。

そのあたりは何かこう「個人的に食べる時の愉しみ」という感じはします。
どう塗っても汚くなってしまう(笑)。
しかし、驚いたのは「ベジマイトのカレースープ」。
ただの市販のとても安いカレールーをお湯に溶かして、肉と野菜を少し入れただけのものですが、そこに小さじ一杯のベジマイトを入れると、あら高級な味に!(いや、ホント)
これだと、多分、ビーフシチューとかハヤシライスとか、ああいうものの味も深くするとみた。(ホワイトシチューはダメですよ)あと、ステーキやハンバーグのソースにも使えるとみた。
今回の失敗作は「ベジマイトスープ」。
作り方はお湯に鶏ガラスープの素とベジマイトを溶かして胡椒を振る(笑)。まあ、ベジマイトの「ひなびた味」が広がって、しみじみとした味ではありますが、美味しくはない。
ベジマイトを使う場合、一番気を付けなければならないのは、塩味が非常にキツいということ。
パンに塗る場合も、薄味が好きな人なら塩がキツすぎると感じると思います。
「塩をそのまま塗っている」のと同じ程度の塩分だと思ってもらっていいです。
そして、料理に使う場合にも、「ベジマイトを入れる分はそのまま塩を入れる分」くらいに考えて作らないと、ヒジョーに塩辛くなります。
しかし、それらをクリアすれば、ベジマイトはかなり使えるものだと思いますよ。
多分、アジア風のチャーハンやタイ料理のいくつかなどの調味料の代用でも使える気がします。タイにはガピという海老ミソがあるのですが、それと似てないでもないです。
これらに関しては、今度やってみた時にでもお知らせします。
それにしてもまたひとつ世界の食べ物を知ることができました。
どうもありがとうございます。
[追記]
奥様にベジマイトを塗ったパンを食べてみてもらいましたところ、「あー、これは私はダメだ」とのことでしたので(苦笑)、ダメな人も多そうです。ガピとかもそうだから、このあたりは仕方ないですね。ただ、カレーは美味しいと言ってました。