2014年03月21日

奇跡的な美しい瞬間……もあることにはあったなあと

最近は、すでに「人生の思い出巡り」の行動に出ていて、好きだった音楽を集めたり、昔好きだった映画を中古なんかで買ったりしています。


今回は単なる日記なんで、文中に、ここ1、2週間で買った DVD やビデオの写真とタイトルをほとんど意味なく唐突に挿入してみようと思います

文字だけだと見てて飽きますしね。



リキッドスカイ(米国 / 1982年 / 監督・音楽 スラバ・ツッカーマン)

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▲ 学校を中退した頃に東京吉祥寺の映画館で見て、内容もまあまあいいですが、何よりその音楽に惚れ込んだ映画でした。フル映像は YouTube にありますが、英語音声・スペイン語字幕です。



以前の記事に書いた、古くからの友人が亡くなってからずいぶん経ちますけれど、あの事実以来、

「オレはいつかなあ」

と、やはり思うのですね。



ザ・ガーデン(英国 / 1990年 / 監督 デレク・ジャーマン)

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▲ 素晴らしいのは音楽ですね。フル映像が YouTube にあります。英語ですが、台詞がわからなくても、理解に影響しません。監督本人がゲイだったこともあり、その心情を反映している映画らしいんですが、 Wikipedia によれば「この映画を作成していた時にエイズによる死に直面していた」のだそう。
享年 52歳。




実際、私なんかはもう 50で、10年以上も健康診断なんて受けていないし、体がどうなっているかよく全然わからないですし。



続サラリーマン忠臣蔵(日本 / 1961年 / 主演 森繁久彌)

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▲ これは30年くらい前、深夜のテレビでやっていたのを見たことがあり、「もう一度見たい」と、ずっと思っていました。最近 DVD を手にしました。これは YouTube にないんですが、前作「サラリーマン忠臣蔵」の予告編が YouTube にあります。



元女流棋士の林葉直子さんが「重度の肝硬変を告白」というような芸能記事が最近ありましたけれど、その中に、林葉直子さんの言葉として、

「飲酒の量が増えた。ワイルドターキーを1日1本飲んでいた。飲み過ぎですね」と話した。


とあるんですが、私はこの 15年くらいはそのくらいの量は日常ですしね。



不思議惑星キン・ザ・ザ(ソ連 / 1986年)

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▲ 当時、近所のビデオレンタル店に置いてあり、ソ連映画の楽しさを初めて知った映画でした。フル映像が YouTube にありますが、ロシア語です。



まあ、お酒に関しては遺伝的なものはあって、父親とかその兄弟だとか、祖父だとか、みんな大酒飲みで、父親なんて、そろそろ 80歳に近いんですけど、今でも毎日飲んでいて、しかも、朝昼晩の家族と近所に住む妹夫婦の食事も作ったりしていて、元気は元気です。

ちなみに、うちの実家は私の小さな頃から、父親が夕食を作るのが普通でした。

そういうのを見て育っていたので、私にも「料理は男性がするもの」という考えが自然にあります。



狂い咲きサンダーロード(日本 / 1980年 / 監督 石井聰亙)

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▲ 東京に来てから名画座で何度も見ました。予告編が YouTube にあります。



体調に関しては、今、太陽活動が強いことは多くの人に関係しているはずです。

太陽活動は「人間の体液」と関係しますので、特に、脳疾患とか、心臓疾患で調子を崩したり倒れたりする人が今増えていると思うんですよ。若い人でも。



モンド・トラッショ(米国 / 1969年 / 主演 ディヴァイン)

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▲ 二十数年前に、日本で見るのは難しかったこの映画のビデオを、知り合いが入手してくれまして見ました。「ゴミ映画ってこういうことを言うのか」と初めて知った作品でした。フルムービーが YouTube にあります。英語ですが、これも台詞とかはどうでもいい映画です。生理的にきつい描写もありますのでご注意を。



とはいえ、体調の方の不安感はそんなに強くなくて、それよりも、


「自分はどんな人生を生きてきたかなあ」


と、満足な思い出や不本意な思い出などを振り返ったりしていますけれど、圧倒的に「不本意」が多いですね。



最後の晩餐(フランス / 1973年 / 主演 マルチェロ・マストロヤンニ)

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▲ 23歳の時にこの映画に刺激を受けて、脚本を書いたことがあります。フルムービーが YouTube にあります。フランス語です。



いやあ、本文と関係なく写真を挿入すると、読みにくくて鬱陶しいですねえ(だったらするなよ)。


ただ、上の中で「ザ・ガーデン」というのがあるのですが、これは当時、東京の渋谷かなんかで見まして、当時の私にはワケのわからなかったアート映画なんですけど、私は「音楽」だけで覚えている部分が映画にはよくあるんです。

音楽だけでその映画を覚えている。

この「ザ・ガーデン」も、映画音楽の中に2曲くらい「死ぬほど綺麗な曲」があって、映画の内容はともかく、その後、サントラを探しまくって、ついに手にした記憶があります。

もう25年ほど前のことなんですね。

下はその音楽のうちの1曲が流れる、実際の映画「ザ・ガーデン」のシーンです。

The Garden (1990)




この映画の音楽はサイモン・フィッシャー・ターナーという音楽家が作ったもので、すべてにタイトルはなかったと記憶しています。

映画という作品全体としてではなく、こういうような「奇跡的な美しい瞬間」というものとの出会いというのは、たまーにありました。

ほとんどが偶然であるにしても。


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posted by noffy at 17:58 | ペアである自分

2014年03月14日

インド系アンビエントの中で咲いた夏の花インパチェンス

私は、夏の花とか植物とか、外に置いたままだと枯れるだけというようなものは、冬の間、自分の部屋の机の横に「専用棚」を置き、そこで育てています。

最初から1年で枯れるものでなければ、多くの花や植物はかなりぞんざいに管理しても、冬を越してくれるものです。

冬の植物管理スペース

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植物のすぐ上に LED の投光器をおいて、光を当てています。

この投光器は、コードが5メートルもある純粋な作業用で、直視できないほど眩しいものなのですが、何と消費電力は 10W。

昔の裸電球だと最も暗いもので 20Wくらいだったと思います。
もちろん、20Wの裸電球は、ほとんど生活照明としては実用にならない明るさでした。

それが今では 10Wの消費電力で、すぐ近くなら屋外の太陽光と変わらない明るさを作り出せるという。

まあ・・・いろいろとスゴイとは思います。


植物棚のスペース自体は狭いので、今日はこれを入れ、明日はこれを入れ・・・というようにやっていて、さらに暖かい晴れの日には本当の太陽にも当てるために、少し外に出したりします。



ところで、上の写真の右奥に「赤い花」があるのがおわかりかと思います。

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写真がぶれてしまいましたけれど、これはインパチェンスといって、とても今の時期に咲くようなものではないのです。開花日としては下のような花です。

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インパチェンスの育て方 - ヤサシイエンゲイより。


これが、10日くらい前だったか、「つぼみ」をつけてきていることには気づいていたのです。

しかし、極端な寒さは過ぎたとはいえ、こちらあたりはまだ十分に冬で、部屋には暖房はありますけど、そんなにギンギンと使っているわけでもないですし、「いくらなんでも開花までにはいかないだろうなあ」と思っていたんですが、今朝、見事に開花したのでありました。


「このクソ寒い中、強いなキミは」


と呟きながら、しかし、こうなってくると、こんな冬越し用の味気ない 100円ショップの鉢も残念な感じで、「九谷焼の鉢買ってやるからな」と花にウソをついていました。

それにしても、「 LED だけでも結構育つんだなあ」ということを改めて知りましたが、他の夏の花、たとえば、ニチニチソウとか、そういうものはまったく育つことなく休眠に近い状態ですので、このインパチェンスというのが意外に寒さに強いのかもしれないですが。


植物を強くするための方法は、相変わらず、昔の In Deep の、

驚異の植物の防衛力アップ法が米国の生物学者の研究により判明:その方法は「さわること」
 2012年04月23日

だけはおこなっていて、部屋にあるものは「すべての植物に1日1度さわる」というようにはしています。とはいっても、何となく好き嫌いのようなものは自然に出てきて、「あんまりさわってない」のもあります。




インド人に感謝して

そういえば、タイトルに「インド系アンビエント」という言葉を入れていますが、こんな音楽ジャンルがあるというわけではないでしょうが、最近、「精神的に一番落ち着くのがインド系アンビエントだ」ということに気づき、よく部屋などで流しています。

インド系アンビエントで括られるような音楽活動をしている人たちがいるというわけではなく、インド音楽の中から、「アンビエント(やすらげる音楽)のようなものを探してくる」というようなことです。

インドは伝統音楽は別にすれば、基本的には「大衆歌謡」というジャンルしかないですので、そこから探すわけです。

例えば、下のシルヌ・オル・カーダールという人の曲は、よく知らないですが、多分、ボリウッド系の、いわゆるインド映画なんかで流れる曲だと思いますが、こういうように「ちょっとアンビエント」なのをインターネットラジオなどで探すと。

Munbe Vaa song - Sillunu Oru Kaadhal




コツとしては、「とても小さな音量で聴く」ことです。

聞こえるような聞こえないような程度の音量で、延々とインド系リラックス音楽が流れていると、何だか本当にしみじみといたします。最近はお酒を飲んで夜中まで小さな音で聴くことがあります。

アンビエントの名をつけても、インド大衆音楽ですので、大音量にしてしまうと踊る方向になってしまいます。


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posted by noffy at 18:39 | ニシオギ日記

2014年03月04日

夢で目覚めて、結局はただの思い出話を書いていて



今、夜中なんですが、夢で目覚めて眠れなくなりました。

最近、よく舞台をやっていた時代の夢を見ます。

実際にはやっていない公演の夢ばかりなのですが、その光景が意味していると思われる今から二十数年前が懐かしいのか何なのか・・・。

ポル・ポトは、子どもたちに向けた指令文書の中に、


泣いてはいけない。泣くのは今の生活を嫌がっているからだ。
笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ。



という言葉を書いていますが、まさにそういう部分があるのかもしれません。



中学1年の時、初めてレッド・ツェッペリンを聴いた時に、「やっと自分の人生が始まった」と思えた時から、わりとガーッと、しかし結構ダラダラと十代、二十代、三十代ときた中で、あとの四十代とか今とかはオマケなのか、不要な部分なのか、そのあたりも判然としないんですが・・・。



そういえば、先日まで1ヶ月以上かけて、 iTuens にある音楽を整理したんです。

ちょっと、その量がハードディスクを圧迫していて、少し減らそうと。たかが音楽でも、その数が多くなると、それなりに容量を食うんですよ。

下のは整理した後ですが、それでも 9500曲あると 40GB もハードディスクを占有しています。

iTunes.jpg


整理する前はさらに多くて、1万数千曲あったんですが、「全部聴いた」んです。そして、不要なのを整理したと。上の 9500曲でも聴くのにかかる時間が「 22日18時間47分」。整理する前はそれより多く、結局全部聴くのに、2ヶ月近くかかったのではないですかね。


でも整理してよかったですね。ずっと聴いていなかった懐かしい曲や、若い時に作った曲などもたくさんあり、「聴いておいてよかった」と思いました。

中でも、忘れていたのが、レッド・ツェッペリンが 1972年にインドのボンベイ(現在のムンバイ)でおこなったレコーディング・セッションで、これは正規のアルバムには収められていませんが、音は残っています。

特に、元のスタジオ・バージョンも好きだった「フレンズ」という曲のボンベイ・セッションは何とも平和な響きに満ちていました。

Led Zeppelin - Friends (1972 Bombay Sessions)




レッド・ツェッペリンは、いわゆるハードロックバンドとされていましたが、実際にはそういうカテゴリーから外れた自由なバンドでした。

その後の私が、パンクもノイズもテクノもジャズも民族歌謡もアヴァンギャルドもヒップホップも抵抗なく好きになれた背景には最初にレッド・ツェッペリンから「自由の洗礼」を受けていたことがあると思っています。



最近知ったこととの些細なリンク

曲を整理していた時、曲を流して作業している中で、

「お前は奴隷になる」

という意味を英語で繰り返し言っている曲があって、「これ何だっけかなあ」と、タイトルを見ると、1998年頃のアルバムで、アメリカのシンシナティという街で DJ をやっていたミスター・ディブス( Mr. Dibbs )という人の「 Slaves (奴隷たち)」という曲でした。

Presage/Mr.Dibbs - Slaves (part / 1998)




「ミスター・ディブスを初めて聴いたのは15年前? 20年前?」

と判然としないものの、そのアルバムの曲のタイトルを改めて見てみますと、そのテーマに今初めて気づきました。

全13曲で、すべてのタイトルは、

The Illuminati
New World Order
The Media
Riddles
Divide & Conquer
Aliens
Project Lucifer
The Secret Society
Remote Control
Novus Ordo Seclorum
Slaves
Trilateralism
Why?


となっています。

日本語だと、

イルミナティ
新世界秩序
メディア
ふるい分け
分割と征服
エイリアン
ルシファー計画
秘密結社
遠隔操作
ノウス・オルド・セクロルム(ラテン語で「新世界秩序」)
奴隷
三国間主義
なぜ?


というタイトルで、当時は英語のタイトルなんて読みもしなかったし、仮に読めても、イルミナティなんて言葉を知っているわけもなかったですしね。今になってはじめてアルバムの意味がわかりました。

そのアルバムはこんな CD のデザインでした。

presage.jpeg


これって、先日の In Deep の記事の「カオス化する2014年 : 地獄の業火に包まれ続けたウクライナと「プロビデンスの目」を結びつけるもの」に出てきた「プロビデンスの目」というものであることに気づいて、苦笑したんですが、15年も経ってその意味がわかるとは。

ミスター・ディブスって人は、当時は「ギャング化した仙人」というようなルックスの人で、体は全身がタトゥーで覆われていました。

mrdibbs.jpeg

▲ 15年くらい前の Mr.Dibbs 。


それにしても、ずいぶん音楽を聴いて、ずいぶん映画を見てきました。

最近はわりと本も読みますが、十代から四十代まではほとんど本のたぐいは読まないで生きてきました。これは今思えば正解で、音楽と映画に費やした時間を考えると、そこに読書が入り込む余地はあまりなかったと思われます。

音楽そのものには質量はないですけれど、聴く場合には「実際の時間が必要」というところはあって、これは現在のように音楽が電子媒体となって、実質的に存在しないようなものとなっても、聴く時だけには「存在として浮上する」という性質があります。

映画も同じですけれど、聴く人や見る人がいなければ、「存在しないもの」であるということにも気づきます。


何だか朝になるまで無意味にダラダラと書いてしまいました。
タグ:音楽


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posted by noffy at 05:31 | ペアである自分